毒親という概念を他人に理解してもらえるのか

毒親持ちの悩みって、結局は毒親持ちにしか分からないんだよな〜〜って思って、わりと絶望してたことがあったんですけど。
でも、そんなの毒親持ちの気持ちに限ったことじゃなくて、なんでもそうなんですよね。

なんでこんなことも分かってくれないのーーーーーーー!!!!!!!!って一度なると、世界中から見放されたみたいな気持ちになってません???
こればっかりは仕方ないんだよなあ、とようやく思えるようになったので、思い悩んでいるあなたの心に少しでも寄り添えたら良いなあと思う話です。

目次

  1. 毒親持ちにしか分からない「毒親」の話
  2. なぜかめちゃくちゃ言われる「子供を大事に思っていない親は居ない」
  3. 自分が間違っていないことを一から十まで親切丁寧に説明していた頃の自分
  4. そもそも、私だって理解出来ないことはたくさんあるよね

1、毒親持ちにしか分からない「毒親」の話

自分の親が「毒親」というものだとある日突然気づいて、ものすごくがっかりした記憶があります。
柔らかい表現で言えば「怒りっぽい」とか「当たりがキツイ」とか、「不仲」とかそういった言い方が出来るのかもしれません。
でも、とにかく親と関わることで自分が不利益を被るというか、心がとてつもなくしんどいんですよね。

よく分からないけど頭ごなしに否定されたり、何かを言っても言わなくても怒られるし、ヒステリックに人格否定されるし、なぜかめちゃくちゃ叩かれるし引きずられるし、疲れるんですよ。
挙句にはお金を要求されたり、授業料も払ってもらえなくなるし、私だって好きで生まれてきたんじゃないんですけど。

いつもいつもああ〜〜面倒臭いな親の相手するの〜〜、自分のお世話するだけでも大変なのになんで親に気遣いながら家に居なきゃいけないんだろう〜〜!!!!!!!って思ってました。
こういう気持ち。親と同じ時間を過ごすことに対して、嫌だとか怖いとか、疲れるとか思ってしまうことの虚無感はやっぱり「毒親持ち」にしか分からない。

反抗期とかそういう話じゃなくて、出来ることなら顔も合わせたくないし、関わり合いを持ちたくない。
話せば最後には言い合いになるし、今日は一日楽しかったな〜で終わったことなんか一回もない。
自分のどんな行動が引き金になって突然怒られるのかさっぱり分からないから、極力何もしなくない。
昨日言ってたことと今日言ってることが180度変わってることもあるし、本当に気分でやってるんだろうな!!!!!!!!しか思えないんです。

なんていうあれこれは、もれなく「毒親持ち」だとなんだか身に覚えがあるなあ〜〜と人から話を聞いても思います。

2、なぜかめちゃくちゃ言われる「子供を大事に思っていない親は居ない」

これ、親の話をすると絶対言われるんですけど。
わかるわかる。私もそう思ってたし、今も思ってるよ〜〜。
でもさ「大事にしてる」とは言っても大事に仕方ってものがあると思うんですよ。

「大事にしてる」って言葉にすれば叩いても良いんですかね?
「大事にしてる」から、もう何年も前のことを引っ張り出してきて怒鳴られたりするんですかね?
「大事にしてる」のに、私のバイト代を用途不明の生活費に当てるために要求したりするんですか?

「大事にしてる」は免罪符ではありません。
どんなに立派なことを言ってても、行動が伴っていなければ口ばっかりな奴だと言われますよね。

相手が「大事にされていない」と思えばそれが全てなんですよ。
というか、大事にしてくれなんて言わないからとにかく親から離れたい。
ただそうしたいだけだから、周りの人から言われる「親は私ちゃんのためを思ってるんだよ〜」とか心底どうでも良いんですよね。
だって、親がどれだけ私を思ってるのかを親以外の人から親切丁寧に解説されたところで一般論でしかないわけですし。

一般論を知ってるからこそ、自分の親とのギャップに苦しんでるんじゃんか!!!
と、頑張って説得しようとしてくる人と話をする度に思ってました。

3、自分が間違っていないことを一から十まで親切丁寧に説明していた頃の自分

私さあ、別に間違ってないんだよ。
とはいえ、別に親のことも間違ってるとは一言も言わないよ。
うんうん、そうだよね。
親は私を大事にしてるんだもんね。大事にしようとしてこうなってるんだもんね。
うんうん、良いよ良いよ。
でも何も求めてないから、何もしないでいてくれるのが一番嬉しいな。

こんな風に思えるようになったのは割と最近のことです。
それまでは心優しい親切な人から説得される度に、手負いの獣みたいな感じで噛みついていました。
だって私!悪くない!!!こんな世界が悪い!!!みたいな感じに。

でもね、分かりました。
というか、分かってしまいました。
全ての人に理解してもらうことは出来ないんだよ。
だって、親と子って絶対的な関係なんですよ。
多少の反抗期はあっても、ちょっと疲れてても、苦しいことや悲しいことがあっても、親は子を、子は親を慈しみ合うのが当たり前なんだもん。

そこから半歩でも逸れてしまえば、もうそこは当たり前の世界ではなくなります。
当たり前ではないということは、経験している人や知っている人が一気に少なくなるということです。
人は自分の経験則によって物事を考えたり、想像したり出来るようになる生き物なので、経験したことがないことはピンとこないんですよね。

どうして親が怖いのか、どうして親から離れたいのか。
それは自分には自分なりの理由があってこう思っているので、どう思うのも考えるのも、拒否をするのも自分の自由です。
それは何にも悪いことじゃないです。
おかしいことでもないです。

なんだか説得しようとしてくる人が居ると悲しくなってしまうんですよね。
でも、本当に間違いじゃないので安心してください。

そもそも、私だって理解出来ないことはたくさんあるよね

「毒親という概念を他人に理解してもらえるのか」という問いに答えるとすれば、Yesが二割、Noが八割だなと思っています。
圧倒的に理解してもらえないことの方が多い。
でも、「多い」ってだけで絶対にゼロではありません。

「分かってもらいづらい」問題であることに違いはないので、共感を得ることはとても難しいです。
とはいえ、理解して自分に寄り添ってくれる人は必ず居ます。
そんな人と出会う機会はそう何度もあることではありませんが、もし今この記事を読んでいるあなたの周りに誰も居ないからと言ってガッカリしないでくださいね。
絶対絶対、分かってくれる人は居ます!!!

私にもあなたにも、世の中に起こり得る全ての出来事を経験することは出来ません。
経験がないということは、完全に理解することは出来ないということです。
そういう状況になった時、一体どんな気持ちになるのかは想像してみるしかありません。
自分にも分からないこと、想像出来ないこと、理解出来ないことはありますから、自分の気持ちや境遇を全ての人に分かってもらえないことは納得出来ると思います。

友達と一緒で、十人中十人と分かり合えなくとも、たった一人に共感してもらえたら十分だなあと思えるようになってから、私は随分気持ちが楽になりました。
それ以上に「親子というものはだな〜〜」派の方々からの圧力にも頭痛が痛いみたいな状況をたくさん潜ってきたのでもしかしたら開き直ったのかもしれません笑

まあ、でも、やっぱり分かって欲しいですよね。
他者からの共感を得て初めて自分を認められることだってありますし。

私は、この記事を読んでいるあなたのことを間違っていると思いません。
あなたにはあなたなりの理由があって、自分の親を「毒親」だと思っている。
それで良いんですよ。大丈夫。
自分で自分を認めてあげることも、時には必要だと思うんです。
自分の気持ちをぜひ肯定してあげてくださいね。
大丈夫、必ず共感してくれる人、理解してくれる人、あなたに寄り添ってくれる人は居ますよ。
そんな人間の中に、ぜひ私のことも入れてくだされば嬉しいです。

ときさめ

ときさめと申します。 現在は20代後半です。結婚や仕事、親など色々悩んだり考えたりしたことがあったので、自分の経験や発見をまとめた記事を読んでくれた方が少しだけ元気になれたたら良いなと思いながらブログをやっています。 食べ物やギフト、結婚式のアイディアなどもまとめています。何か参考になれば嬉しいです!

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