親になんでも話さなきゃいけないと思っていた頃の自分の話

今になって考えるとめちゃくちゃ不思議なんですけど。
なんでですかね、親にはなんでもかんでも正直に嘘偽りなく報告しなきゃいけないという謎の使命感を持っていました。
そんなことする必要ないのに、やたらと報連相をしなきゃいけないと思っていたんですよね。

理由は今考えてもよく分からないんですけど。
それが「良い子」だと思っていたんでしょうかね。
親に嘘をつくことも時には必要なんだよ、とあの日の私に言ってあげたい。

目次

  1. 親にどんなことも話して、傷ついていた自分
  2. 良い子になろうと努力していた自分
  3. 親に全部の自分を見せる必要はないから良い子になろうとしなくて良い

1、親にどんなことも話して、傷ついていた自分

今日あったこととか、親に聞かれたこととか、どんなことも正直に話していました。
嘘なんて絶対についてはいけないと思っていたので、素直な子を貫いていたんだなと。

ところが、私の場合は親と何か話をすればした分だけ怒られたり、最後は言い合いになったりするんですよ。
なんでそうなるのかは全く分からないんですけど。
ただ話をしてたはずなのに、良く分からないことで怒られるんです。

あれ、なんで私怒られてるんだっけ???の状態が続くんですけど、私の親は「(私が)泣くまで怒るのを止めない」と主張するような親だったので、良く分からないままにとりあえず泣きました。
で、泣いたら泣いたで「泣いたらなんでも許されると思ってるのか!?」と更に怒鳴られる。

本当に訳分からんな……なぜ私は堪えられていたんだろう。
なんか良く分からないけど、私の話すどんなことも何かしらのきっかけになって最後は泣くまで怒られる三時間コースが日常だったので、もう話をしたくないなという気持ちは少なからず芽生えていました。

でも、なぜか私は親と話をすることをやめないんですよ。
今になってなんでかなー、と考えると。
多分学校の友達が話す「昨日親とこんなこと話したんだけどね」みたいな素敵な家族話が羨ましかったんじゃないかなと気づきました。

2、良い子になろうと努力していた自分

幼い頃の私の周りは「The理想の家族」みたいな家庭環境の子が多くて。
皆の話を聞きながら自分の家の様子と異なっていることになんとなく気づきながらも、良いなあと思っていました。
自分は親と何をするにしても三十分くらい一緒に居たら必ず喧嘩になるんですけど、友人の家はどうも違うらしい。

じゃあ、私の話が悪かったのかもしれない。
もっと楽しい話をしたら親と話して「楽しかった」のままで終われるのかもしれない。
そんな風に考えて、毎日家に帰って親に話すんですよね。

ところが、親は別に私の話なんてどうでも良くて、職場の愚痴とか、誰かの悪口なんかを話したい訳です。
それを無視すれば当然怒られるし、私が話すことも「ふーん、あっそ」でバッサリされる。
おかしいなあ、どうして私は親と楽しく話をすることが出来ないんだろう。

考えに考えて、面白い友達の話なんかをするんです。
最後は「そんな友達と付き合うのやめなさい」とか言われるわけですよ。
うーん、別にそういう話をしたかったわけじゃない。

なんだろう、どれだけいろんな話をしてみても何一つ上手くいかないんですよね。
友人の家みたいに楽しく話がしたいだけなのに、とは思いながらも親と楽しく話を出来る子が良い子だと思っていたんだろうな。

親を怒らせてばかりいる自分は悪い子で、親と楽しく話を出来る自分になりたくて意味のない努力を続け、いつの日か感情が爆発して泣き喚いたこともあります。
親はそんな私を見て爆笑してました。

親に全部の自分を見せる必要はないし、良い子になろうとしなくて良い

親に嘘をついてはいけないと思っていたので、当然嘘をついたり誤魔化したりするのは苦手でした。
今持っているお金の金額、ちょっと遠出する外出、いろんなことを馬鹿正直に話してしまうので、貯めていたお金は没収されるし外出は突然当日に出禁を言い渡されて友人に謝罪するはめに。

素直な良い子で居るのは大事だけど、正直になりすぎて本当に意味が分からない理不尽にたくさん襲われたんですよね。
あの頃の自分に言ってあげたい。良い子になる必要なんてないんだよと。
誠実で素直な人間がどういうものかを分かっていれば良いし、そういう自分を出すのは自分に対して同じように誠実で素直に接してくれる相手だけで良いんですよ。

酷いこと、理不尽なことばかりをしてくる親に、正直で素直な自分を見せてあげる必要はないんです。
状況に応じて誤魔化しながら話すことも自分を守る手段になります。
自分の心と体を守れるのは自分だけ。悲しいし辛いけど。
嘘を付けとは言いません、でも物は言いようだし、考えようです。

親になんでもかんでも話さなかったとして、あなたは悪い子にはならない。
必要な時に必要な言葉を使って話せば良い。
私みたいに、何を話しても怒られたり悲しい気持ちになっている人がもし居たとしたら。
無理に話をする必要はないですよ。
親と話をしなくたってしんだりしません。

自分の中の良い子像はきっとあると思います。
でも、その理想像に近づけなくたって何にも悪いことじゃないです。
もう自分の心に嘘をついて、自分が傷つくようなことはやめましょ。
親と話すのが辛い人に、話さない勇気や誤魔化して話すずる賢さを持って欲しいなと思っています。

ときさめ

ときさめと申します。 現在は20代後半です。結婚や仕事、親など色々悩んだり考えたりしたことがあったので、自分の経験や発見をまとめた記事を読んでくれた方が少しだけ元気になれたたら良いなと思いながらブログをやっています。 食べ物やギフト、結婚式のアイディアなどもまとめています。何か参考になれば嬉しいです!

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