結婚しろとしつこく言ってきた毒親の話
そういえば私は地方の田舎出身なんですけど、やっぱり田舎ほど一族の問題は面倒臭いと言うか。
女は賢すぎてもいけないとか、働きに出るのがどうとか、一族の血縁がどうのこうのとか、そういう話を年長者からくどくどされるんです。
まあ、一族に誇りを持つのは大事なことかもしれないけど、別に大した家じゃないじゃん。
って思ってたのでもう右から左に聞き流し、豚に真珠なポンコツ女として振舞っていました。
いや実際ポンコツだから別に間違ってない。
はいはい、難しいことは良くわかりません〜〜。
とはさすがに言わないけれども。
一族のことは気にしなくて良いとかなんとか言って「早く嫁に行け」「彼氏の一人でも連れてきたらどうだ」「いつまでも家に居る甲斐性なし」みたいなおまけが沢山付いてくる。
女が嫁に行くということは即ち家を出て行くということなんだけど、この人たち分かってるのかな〜〜。
と思っていた私の話です。
1、地方の年配ほど、一族や親戚というものに対する考えが重い
重い。
とにかく重い。
いやだからそんな大した一族じゃないでしょ。
よくよく聞いてみたら分家じゃん。
本家じゃないじゃん。
みたいなことを子供ながらに思いました。
それなのに、一族の血を絶やすなとか、数少ない若者に後継ぎがどうとか言ってくる。
ひたすらに重い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
しかも何が大事なのか全然わからん。
お正月は全員揃ってご挨拶。
母の日父の日は欠かさず。
お盆は全員で墓参り。
昔で言う長期休みは顔を出せ。
行って楽しいなら良いけどね!!!!!!!!!!
全然楽しくないし、行っても嫌な気持ちになるだけなんだわ!!!!!!!!!
なんていうか、長生きした者は下からちやほやされて当然という概念の元に生きていらっしゃるのが見え見えでね。
ごめんね、リップサービスも出来ない子供でね。
きっと世の中の親戚はこんなんじゃないと思ってる。
そう、私はたまたまこういう親戚だったというだけ。
仕方ない。仕方ない………。
とはいえやっぱり地方民の友人は皆そんなもんだと言うので、こういうのが身近には多い。
全体的に閉鎖的な古い考えを持っている人間がどうしたって多くなる。
だから、なのかはちょっと分からないけど。
自分がこうだと思ったらずーっと「こう」という考えを譲らない人が多くて、抑圧みたいなのが強く感じてしまう。
女に対する当たりが強い、とかね。
女はこういうもん。
男はこうするもん。
女は我慢して当然。
女は賢くてもだめ。
みたいな話は本当に良くある。
地方民の女の子は本当に外に出ない。
ずっと実家に居るか、地元で就職して実家の近くに住んでたりする。
地元で一生を過ごすのが当たり前だと思ってるし、むしろそうしろと親から言われて素直に従っている。
素直に従っちゃうんだもんな〜〜。
いや、本人が幸せならそれで良いんだけどね。
2、しつこく嫁に行けと言っていた親に結婚すると伝えた時
私の親はなぜか早く嫁に行けと言っていた。
単純な私はその言葉を鵜呑みにしたし、実家を継がないことも予め話していた。
和やかな雰囲気で良いよ良いよ〜〜。
こんな田舎に居ても楽しいことなんてないしねえ〜〜。
これは母親の言葉。
そっかー。
母親は両親と仲が悪いし、色々考えたこともあるんだろうな。
でもラッキーこの家から出てって良いんだ。
と思っていた時が私にもありました。
結果論で分かったことは、「早く嫁に行け」は私をバカにする言葉だったということ。
お付き合いした人は実のところ何人か居たけど親には言ってなかったし、彼氏よりもお金を稼ぐことに必死だったからそんな存在は大きくなってからは微塵も居なかった。
学校とバイトに全力を出して生きてたから、たまに家に居る時は死んだように寝ていた私に対する当て付けとでも言えば良いのかな。
良い年した娘が彼氏の一人も居ないなんて寂しい、みたいな女の顔をした母親の暴言みたいなもん。
母親は沢山の男の人からモテた若き日々の自分を武勇伝のように私へ話すのが趣味だったので、あれが女なんだなと今になって分かった。
今で言うマウントみたいな感じなんだろうな、きっと。
あいにくそういったことに全く興味がなかったから、へー、そうー、ふーん、すごいねーをひたすら投げ返していたように思う。
私の生返事で気持ちよくなってくれるならどんどんなってくれ、とすら思っていた。
ほどほどにしないとキレてまたお怒りモードが発動するので加減が難しいんだけどね。
そして、就職で県外へそっと逃げ出して、結婚相手を連れて実家に帰った。
母親の開口一番は「家はどうするの?」だったんだよ。
家ってなんのことだと思って聞き返したけど、あんたは実家に戻ってくるんだよね?って言うんだよね。
ここで初めてああ、あれは全部からかいだったんだなと思った。
「彼氏の一人も居ない芋女」に対するバカにした発言だったんだな〜〜って気づいたけど、知らんぷりして何のことか良くわかんないなあ〜と繰り返した。
だって母さんは私に早く家を出て行けと行ったし、外に嫁げって言った。
なんなら私たちのことは気にしなくて良いから、まで言ったんだよね。
それが全部嘘というか、なんというか。
彼女にとってはからかいで言ってたことなんだよね。
で、実際に嫁ぎまーす!って宣言したらめちゃくちゃデカい声でストップがかかった。
そりゃねーよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
毒親から離れるきっかけとして結婚は正当な理由だから有効に使うべき
結局、私は親の反対を押し切って県外の人と結婚しました。
最初から最後までおめでとうも良かったねも何もなかったし、結婚がきっかけで絶縁をするに至ってるのであんまり気にしてない。
さすがに当時はちょっと落ち込んでたけど。
いや、嘘だな。ちょっとじゃないや。
色々あったこともあって、虚無状態のまま生きてたような気がする。
いろんなことをたくさん考えたけど、やっぱり思ったのは、親の言葉に振り回されたくないなってことが一番大きかった。
だから私はどんなに反対されても、結婚する今がチャンスだなって思ったんですよね。
むしろ、今を逃したらこれからの人生の中であと何回親から離れるチャンスがあるんだろうって考えた。
最初の一回目は就職で、ほぼ失敗だったから。
外に嫁ぐということは、自分という存在が親のものだけじゃなくなるということ。
これが結果的に不幸を生み出すこともあるけれど、とにかく毒親から離れたい人にとっては最高の条件だと思う。
親と一対一の関係から抜け出すチャンスは、人生の中でそう何度もあることじゃないと思うんだ。
しかも、結婚なんて正当性しか感じられない理由なら尚更。
極端な話だけど、「親が嫌だから家を出ます」と「結婚するから家を出ます」だったらどっちが言いやすいのかな。
考えるまでもなく後者なんだよね。
特に、親が自分に対して危害を加えるようなタイプであれば尚更。
真っ当な理由を申告して一刻も早く家を出るべきだと思う。
まあ、毒親から離れるために結婚するのかと言われたら、目的と手段がぐちゃぐちゃになっているなとは思ってしまうけど。
結婚するのはやっぱり大変なこともあるけど、今まで知らなかった穏やかな心を保てる生活が当たり前に流れていく。
もちろん親には頼れなくなるけど、自分が真っ当に生きていけば案外何とかなるもん。
あらゆる言葉やシチュエーションを使ってバカにされて腹も立つけど。
私のような状況って全然特別なことではないので。
もし、同じような状況に陥って悩んでいたりする人には、結婚を大きなきっかけとして元気に外に飛び出して欲しいな〜〜と思う。
別に反対されたって良いですよ。
そんなの知るか〜〜〜〜〜〜!!!!!!!って思ってください。