毒親から逃げて初めて家を借りる時に知っておきたいこと
よし、毒親から逃げよう!って思った時にまず最初に確保しなきゃいけないのはやっぱり自分の居場所。
自分だけのためにあるお家を手に入れたいけど、家を借りたりなんて当然やったこともないし…と不安になりますよね。
めちゃくちゃ分かる。私もそうでした!
毒親から逃げるために遠方へ就職して、一人で家を借りに行ったのも懐かしい話。
それから2回くらい引っ越しをしましたが、その経験も踏まえて毒親から逃げるために初めて家を借りようとしている人に向けた注意点なんかをまとめていきます。
目次
- 家を借りるならこんなところ!
- 前提の話「家賃は5万円以内に収めること」
- 家を借りる時に気をつけたいポイントはこれ
・賃貸の確認ポイント① 家賃とは別に共益費、管理費が発生する
・賃貸の確認ポイント② 敷金、礼金が幾らなのか確認する
・賃貸の確認ポイント③ 見落としがちな仲介手数料
・賃貸の確認ポイント④ 賃貸は更新可能かどうか
・賃貸の確認ポイント⑤ 築年数は10年以内まで
・賃貸の確認ポイント⑥ 保証人の有無
・賃貸の確認ポイント⑦ 安さには必ず理由がある
不動産と物件はいくつ見たってOK
家を借りるならこんなところ!
まずこれ。
これが本当に本当に大事。
あなたは毒親から逃げるので、同じ市内とか絶対にだめ。
そりゃ灯台下暗しみたいな考え方もあるけど、せっかく逃げるなら徹底して思い切りやろう。
同じ市内に生活して、どこでばったり出会うかなんて誰にも分からない。
いつも元気なパワフル毒親は、あなたが逃げた時さらにパワーアップするパターンが多いから逃げたからって何も安心要素にもならないぞ。
だから、生活そのものを一新させる気持ちで外の世界に行きましょう。
こう書くのは私自身の実体験を元にしています。
私は東北の人が一番多い県が地元なんですけど、とにかく家を出るために関東へ就職しました。
高速バスで大体6時間くらいあれば着いて、新幹線だと2時間掛かるか掛からないかくらい。
でも、私は親のことを舐めていたんですよね。
突然「今から行く」とか言う連絡を一つしてきて、夜中の高速道路を運転して4時間くらいで私の家を訪ねてきました。
その時の私は甘い考えで生きていたので、親に住所も教えていたんです。
今時、住所が分かってればカーナビやスマホがあれば簡単に行き方が分かってしまうんですよね。
Googleマップにカーナビ機能があるってご存知ですか??
初めてそれを知った時にぞっとしました。
だから、家を借りようと思った時にまず大前提として考えて欲しいのは親が気軽に訪ねてくることが出来ない遠く離れた土地であること!
あなたに過干渉であればあるほど、親はあなたへの執着心だけでどこまでも追い掛けてきますよ。
前提の話「家賃は5万円以内に収めること」
まず、毒親から離れて一人暮らしをするあなたの状態を仮定してみましょう。
・一人暮らしは初めて
・自分の貯金はほとんど持っていない(または持っていない)
・定職はない(パート、アルバイトをしている)
・銀行口座を持っている
あり得なくもないかな〜くらいの例を挙げていますので、これを元にあなたの状態と照らし合わせてながら読み進めてくださいね。
わりと今すぐ行動に移せるかどうかくらいのギリギリラインを攻めています。
そして、最初の一人暮らしを始めるにあたり、家賃はおよそ5万円以内に収めましょう。
どうして5万円なのかという理由や、1ヶ月生きていくのに必要なお金と労働力に関しては以下の記事で書いているので合わせて読んでもらえると補足出来ます。
▼ 毒親から逃げたいけどお金がない!と悩んだ時に読むお金の話
家を借りる時に気をつけたいポイントはこれ
何事も初めてのことは不安ですよね。
それは誰でも同じ。
というか、私は楽観的すぎてとりあえずやってみればなんとかなるでしょ!な精神で生きています。
色々大変な目にはあうけど、案外やってみれば何とかなるのが世の中なのでまずはこれだけ気をつけましょう!というポイントを記載しておきます。
分からないことが分からないうちが一番しんどいというか、分からないことを調べることって結構難しいんですよね。
なので、ポイントが分かったらぜひ自分でも調べてみてください。
なるべく私が感じた不安や疑問だった点を上げていきますが、まずはふわふわした気持ちをしっかり地面に足をつけるということが大事なので!
満遍なく書いていきますね。
賃貸の確認ポイント① 家賃とは別に共益費、管理費が発生する
え!?家賃は家賃なんじゃないの!?
共益費とか管理費って何!?
と、不動産で物件情報を見せてもらった時に思った私。
ネットで検索すれば出てくる賃貸情報でもちゃんと「共益費、管理費」が別途掛かりますよという旨は必要に応じて書かれているんですが、知らない概念はついうっかり読み落としてしまうもの。
そう、家賃とは別に掛かる費用が幾つもあるんです。
その一つが共益費や管理費、場合によっては維持費なんて呼ばれていたりするもの。
これらが何に使われる費用なのかというと、以下の通りです。
▼ 『共益費』
同じアパートやマンションに入居している全員が利用する設備やサービスを維持するための費用。
代表的なものは通路の電気や、エレベーターの運用費が挙げられます。
▼ 『管理費』
物件を管理するために使われる費用。
建物をお掃除したりする業者さんが居る場合、これに掛かる人件費などへ使用されます。
考えてみればどれもお金が掛かるものなので、管理人さんの判断で共益費や管理費といった名目で入居者から徴収しているのです。
当たり前といえば当たり前のことなので、意味が分かると払うのは普通かなと思えますよね。
なお、特に記載がなくても家賃の中に含められている場合があります。
不動産の人に聞いてみると良いかもしれません。
共益費、管理費は家賃のおよそ5〜10%と言われています。
もしそれに当てはまらない場合は、理由を聞いてみましょう。
私の友人で、共益費の中に水道代が含まれている家を借りている子も居ましたので、理由があるなら納得も出来ると思うので。
賃貸の確認ポイント② 敷金、礼金が幾らなのか確認する
これはよく聞く話なので、もしかしたらご存知かもしれませんね。
賃貸を借りる際に絶対に確認したいのはこの敷金、礼金問題!
言葉は知ってるけどこれって具体的になんなの?と思う方へ向けた解説は以下の通り。
▼ 『敷金』
借りた部屋を退去する時に使われる原状回復のための費用。
入居前に前もってお支払いしておき、壁のクロスや床の修復など原状回復に掛かった費用が差し引かれて戻ってきます。
相場は家賃1ヶ月分程度。
▼ 『礼金』
部屋を借りる大家さんへ支払うお礼のお金。一切戻ってこない。
賃貸のお部屋が少なかった時代の名残らしい。これも相場は家賃1ヶ月程度。
敷金はともかく、礼金は良く分からないだよなあ。
礼金の制度は最近減ってきたという話も聞くけど、そうかな?まだまだいっぱい取る所あると思う。
ちなみに、敷金がどれくらい返ってくるかはスマホアプリのガチャみたいなものなので期待しないでください。
退去時はそれはもうピカピカに磨いてお掃除しまくるけど、丸々返ってきたこともあるし、更に追加で家賃の半分くらい請求されたこともある。
どこまでも管理会社や確認しに来る人次第。
最近は条件として「敷金礼金なし」という物件も増えてるので、出来るだけ初期費用を抑えたいなら要チェックポイントですよ。
賃貸の確認ポイント③ 見落としがちな仲介手数料
仲介手数料〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
これね〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!一番の落とし穴です。
最初、これを知らなかったので家の契約を進めて「じゃあ初期費用これです」って出された金額が想像よりも家賃1ヶ月分多いなんてことがあって混乱した。
物件を紹介してくれた不動産にお支払いする謝礼のことです。
高いところだと家賃1ヶ月分を突然持っていかれる。
仲介手数料が幾ら掛かるのかを調べてからお世話になる不動産を決めるという手もあります。
こっちはお金ないんだから、初期費用は出来るだけ抑えたいんだよ〜〜!!
と人知れずキレまくった私のようにならないで欲しい。
賃貸の確認ポイント④ 賃貸は更新可能かどうか
賃貸の契約可能期間というものがあります。
あくまでも私の体感ですが、大体2年スパンというものが多いのかなあ。
そして、2年経ったら契約更新するかどうか聞かれたり、聞かれなかったりする。
自動更新というのがほとんどのようにも思うけど、なぜか更新は1回までとしている物件も多い。
同じ所にずっと住み続けることはなぜか許してもらえないんだよね。
長く住んで貰えるなら空きが出るより良いのでは?と思うけど、大家さん側にも色々あるのでしょう。
とはいえ2年住めばあなたの状況も随分変わるのではと思うので、これは気になるようなら確認しておきましょう。
賃貸の確認ポイント⑤ 築年数は10年以内までが無難
初めての賃貸契約の時は、もうこんなの全然気にしていられないものですが、築年数は絶対に確認した方が良い。
当然メリットもデメリットもあるんですけど、私が不動産の人から教えて貰ったのは「築年数はどんなに長くても10〜15年以内のものじゃないと生活しづらいです」ということ。
実際に見に行ってみると分かります。
築年数が15年以上前のものになると、びっくりするようなお風呂とかトイレが設置されているおうちがある。
2年前くらいに引っ越そうと思った時に色々物件を見に行ったら、お風呂がバランス釜でめちゃくちゃ驚いた。
そこは築20年くらいだったかな。今も古いアパートでは現役らしいです。
バランス釜って何???と思う人は参考で以下の記事を読んでみてください。
私は子供の頃住んでた賃貸のお家がバランス釜だったので懐かしい〜!という感じだったけど、夫は困惑してました笑
▼ CHINTAI 「最近は見かけることも珍しい? バランス釜について聞いてみた」
まあ、ネガティブ表現で言ってしまうと、築10年以上の家は時代錯誤を感じてしまうんだよね。
それから家の中の設備だけじゃなくて、水道管の老朽化があったりして水道水の匂いが気になって使えないとかそういうこともある。
あとは畳のお家が多いとか、挙げたらキリがないです。
とはいえ、築年数がそれなりに長いお家の家賃はめちゃくちゃ安い。
これは実際に自分の目で物件を見に行って「これくらいならアリだな」とか「これは無理だな」という感覚で決めるしかないです。
女性なら特に築年数は10〜15年くらいが限度ですよと言っていた不動産の人の意見に私は全面的に頷いているけど、アリかナシかは人によって違うのでね。
賃貸の確認ポイント⑥ 保証人の有無
毒親から逃げるあなたにとって、ここが地味に痛い点。
保証人とはつまり、大家さんが定めている「借主が家賃を払えなくなった場合のための家賃先」です。
親に頼むなんて絶対に出来ないし、誰か信頼出来る人になって貰えれば良いけどお金のことなのでなかなか頼みづらいですよね。
とはいえ最近は保証人不要の若者向け物件も増えているので、どうしても無理そうなら条件として「保証人不要」としているお家を見てみましょう。
賃貸の確認ポイント⑦ 安さには必ず理由がある
安かろう悪かろうじゃないのはちゃんと分かってるんだけど、やっぱり金額っていうのはそれなりの価値というか意味がある。
それをちゃんと知って納得したのであれば利用すれば良いと思うんだけど、世の中は意地悪な人が一定数居るので用心深く生きていくくらいでちょうど良いです。
そんなに悪くない物件なのに、なぜか極端に安い時は一応聞いてみましょう。
「ここ、事故物件じゃないですよね…??」
事故物件っていうのは誰か一人でも住んだら、それ以降住む人には別にお知らせをしなくても良いようなので気になる方は必須な質問事項です。
一応自分でも調べたいな…という場合は以下のサイトを参考にしてみてください。
▼ 大島てる 事故物件公示サイト
引越しの際は必ずお世話になるサイトなんですが、久し振りに見たら海外の情報まで更新されていてびっくりしました。
活動範囲広いなあ。
不動産と物件はいくつ見たってOK
最後のまとめとして書きたいのは、不動産も物件もそりゃあもうたくさんの数があるので色々見て回って本当に気に入る、納得したお部屋を契約するのが良いですよということ。
それなりに手間も時間も掛かるでしょうが、毒親から逃げて初めての一人暮らしだもん。
「家ってこんなに居心地が良いんだな」とあなたが初めてお家を好きになれる最初の一歩でもある。
毒親から逃げるのって本当に気力とか体力とかいろんなものがごっそり持って行かれます。
しかも、逃げたからそれで終わりってわけでもない。
あなたの疲れた心を体を休めるための家です。
息苦しかった毒親との生活から抜け出して、それ以降の楽しい毎日を過ごすための家でもあります。
ポイントを押さえて、賢く新居の準備をしてくださいね。