結婚式に親を呼ばなくても案外上手くいくし、むしろ楽しい。
親を結婚式に呼ばないなんて、もうお通夜状態じゃないの???
と、私自身も思っていたんですけど。
考えてみたら結婚式に親を呼ぶなんて決まりはないんですよね。
そもそも、結婚式する人の数だって減ってきてるんだし、どうせやるなら自分が楽しい結婚式をやれば良いじゃない!
と開き直ったらストレスフリーすぎてあまりにも楽しかったので、呼びたい人を呼んで結婚式やりましょうよという話です。
目次
- そもそも結婚するという時点から揉めに揉めた
- 最初は呼ぶつもりだったけど、呼ぶことがあまりにも憂鬱だった
- 「結婚式に親を呼ばなきゃいけない決まりなんてない」は屁理屈かもしれないけど自分にとっての救いだった
1、そもそも結婚するという時点から揉めに揉めた
私の場合ですが、そもそも「結婚します」という報告を実家にしに行くところから終わりの始まりという感じでした。
いや当時の自分を振り返れば全然笑い事じゃなくて、これで晴れて実家を本当の意味で抜け出すことができる〜〜〜!!!とか思って浮かれていたのも一瞬で吹き飛ぶくらい。
そんな私の隠し切れないウキウキがバレてたんですかね。
結婚することなんて許さないし、勝手に浮かれ気分になるなって言われました。
なぜ私が浮かれていることがバレたんだ………。
まあ、最後の最後までおめでとうは言われませんでした。
お前らあんなに彼氏の一人や二人くらい連れて来いだの、どこどこの誰々ちゃん(知らない人)は結婚してママになるんだってよ〜〜とか言ってきたじゃん。
嘘かよ!?私のこれまでの人生で出会ってきた中で最高の男を連れてきたと思ってるんですけど!?
とにかくいろんなことがありすぎて割愛しますが、実家を出てから遠い記憶の彼方に吹っ飛んでいた悲しみの怒鳴り合いを電話でする日々でした。
実家に居た頃は歴戦の猛者みたいな顔をしていたのに、親と離れて三年も経てばもちもち赤ちゃんほっぺみたいなメンタルになっていたので攻撃がダイレクトに響く。
結婚報告だけでこんな風になってしまうのか〜〜〜と虚ろな顔になりました。
2、最初は呼ぶつもりだったけど、呼ぶことがあまりにも憂鬱だった
うち、やばい()のは親だけじゃないんですよね。
一族的にこういう人間の集まりなんだろうな〜〜って感じ。
口を開けば人の揚げ足取り、悪口、会社の愚痴、よく分からないことでヒステリックに叫ばれたり、お酒が入れば暴れ出す。
百歩譲って親は召喚するけど、親戚一同誰も呼びたくありませんというスタンスで交渉しましたが見事に失敗。
むしろそれも揉める理由でしたし、召喚する費用も誰持ちにするんですか?と必要なお金のお話をすると一瞬で話を逸らす。
何も進まないけど文句だけは言ってくる。
はあ〜〜〜〜〜〜土日は結婚式の準備やら打ち合わせだし、その時はちょうど仕事も忙しくて毎日くたくたになりながら昼と夜とで掛かってくる親からの電話でもうボコボコ。
そうだ、私が悪かった!結婚式やりたいなんて軽い気持ちで言ってごめんね!と号泣しながら夫に言ったこともあります。
ものすごく疲弊しすぎて一週間くらい横たわったまま動けなくなりました。
この時点で何にも楽しくないし、結婚式なんてやめやめ〜〜私が悪かった!終わり終わり解散!!!くらいのテンションになってしまって、夫が引き留めてくれなかったら本当に結婚式はやめてたと思います。
3、「結婚式に親を呼ばなきゃいけない決まりなんてない」は屁理屈かもしれないけど自分にとっての救いだった
久し振りに親と関わった結果こんな感じなので、もう本当に憂鬱。
なんでこんな思いしながら頑張って調整しなきゃいけないのバカなの???
話は何も進まないし、私が住んでいるところで式するのなんて当たり前じゃん???
なんで地元に帰って式しないといけないの???なんで???
もうほんとこんな感じです。
いやもっと子供みたいに泣き叫んでもうやだ〜〜!!!みたいになってた記憶もあります。
あまりにもメンタルがボロボロになりすぎて日常生活をまともに送ることすら出来なくなった私を見て、夫は腹を括ったというか本当の意味で「毒親とはなんたるか」を理解してくれたそうです。
そういう意味では良かったのかもしれないけど。
あの頃の私にちゃんと意味はあった………。
そんな私に、夫が言ってくれたんですよね。
親って結婚式に呼ばなきゃいけないの?と。
俺たちが結婚式する目的ってなんだっけ?と言われて、夫と一緒に決めた結婚式ポリシーを思い出しました。
結婚式は大好きな人たちを呼んで、今までありがとうとこれからもよろしくねを伝える会にしたかったんですよね。
そのポリシーに反するなら呼ばなくても良いんじゃないの?呼ばなくて誰か損すんの?
ていうか結婚式に親を呼ばなきゃいけない決まりでもあんの???と言われて目から鱗とはこのこと。
(夫の親御さんにはなんてことを…!!と怒られたので)「結婚式に親を呼ばなきゃいけない決まりなんてないよね」は屁理屈かもしれないけど、私にとっては本当に救いの言葉だったんですよね。
そうだよね、呼ぼうとするから頑張らなきゃいけないし、イライラもストレスも増えるし今まで断ち切っていた関わりもしなきゃいけなくなってるんだもんね。
もう良いや、夫もそう言ってくれてるなら、頑張るのやめよ〜〜と簡単に思えたので不思議。
当日は誰に何を思われても夫が理解してくれてるから良いやと思いながら、数少ない友人たちに話たら案外そっか〜良いんじゃないの?と言われたので泣きました。
こんな自分と長年友人をやってくれてるような人たちなので、それぞれにも色々あるし良いじゃん、決めたなら楽しくやろうよとすら言ってくれる。
こうして振り返ってみると周りに助けてもらっているなあと思うのですが、一度「親を呼ばない」と決めたら驚くほど心が軽くなるというか、解放感でたっぷりになりました。
本当はもうひと山「親に結婚式に来なくて良いとお願いする」というミッションがありますが、どうにか乗り越えたらもう無罪放免された罪人くらいの気持ち。
本当に大袈裟ではなく、一度もう良いやって決めるとびっくりするくらい心が軽くなりますよ。
4、実際の結婚式はめちゃくちゃ楽しかった
大丈夫だとは思いながらも、実は恐る恐る当日を迎えました。
まあ、普通に考えて親が居ない結婚式なんて異例ですからね。
でも当日そんなことをわざわざ聞いてくる人は居なかったし、沢山おめでとうと言ってもらえて驚き半分。
本当に嬉しかったです。
だって、人から祝福されて沢山笑って、楽しかったな〜と思いながらそのままぐっすり寝た経験は人生で初めてだったんです。
今まではどんなにおめでたい日だったとしても必ず家に帰れば親に怒られるし、親戚の結婚式でも文句ばっかり言う親戚たちを見て嫌な気持ちになるのは当たり前。
楽しいとか嬉しいとかそういう気持ちを思ったまま一日を終わることが出来ることが、こんなにも喜ばしいことなのだと初めて知りました。
結婚式を挙げた日からそろそろ一年が経ちますが、あの時の気持ちと微塵も変わりません。
私は親を呼ばずに結婚式をして良かった。
確かに普通ではないかもしれない。
でも、結婚式ってなんのためにやるんですかね?
最終的には自分のためだと思うんです。
自分はどうして結婚式をやろうと思ったのかを考えれば、親を呼ばないという結婚式だってきっと「あり」だと思えますよ。
自分が楽しい結婚式をしましょうよ。
そして、本当に来て欲しい大好きな人たちと楽しい一日を過ごしましょう。