毒親から逃げたいと悩んでいるあなたにやってほしいこと
こんばんは、ときさめです。
毒親に悩んで、随分前に実家を出てようやく絶縁という状態に漕ぎ着けましたが、絶縁したからと言ってゴールではないんだなとよく思っています。
自分の体験を踏まえて、毒親から逃げたい・逃げるためには何をしたら良いんだろうと思うあなたにぜひやって欲しいなと思うことを書いています。
目次
1、まず、あなたに必要なのは親と離れる時間
そもそもの大前提として、1日の中に親のことを考えたり意識したりすることがない時間はありますか?
例えば寝る時とか、お風呂とかトイレに入っている時、学校に行っている時や仕事をしている時。
シチュエーションはなんでも良いです。
親から逃げる、絶縁することを本当の意味で達成するためには、あなたが「親のことを考えなくなる」という状態にならなければいけません。
もしそういった時間がないのであれば、親と離れて、親以外のことを考える訓練があなたには必要になってきます。
この記事であなたに1番伝えたいことは、「親と距離を作って欲しい」です。
親が出かける数分から数時間なんて全然足りません。
1日は最低ラインであり、1週間くらいあっても良いと思います。
あなたがあなただけに向き合える時間を1日だけでも良いから作って欲しいと思っています。
親と距離を作るだけで、あなたが本当はどうしたいのかを落ち着いて考えられるきっかけにはなると思います。
2、毒親から逃げる手段を考えよう
「親と離れる時間」を作るためにはどうすれば良いでしょうか。
手段はそう多いものではありませんが、私が実際にやったことが以下のようなものです。
実家を出る
物理的に離れるには、最終的に親の拠点である実家を出なければいけません。
同じ場所で生活をしている限り、あなたと親は常に近い関係にあり続けます。
私はとにかく実家から出たくてたまらなかったので、地元から遠い県外で就職し、内定をもらったら勝手に家を決めに行き、もう何もかも決まっているから止められても無駄という状況を作ってから親へ実家を出る旨を話しました。
過干渉で力で抑え込むことでしか子供を制御できない親だったので、就職活動を県外でしていることがバレた時もかなり揉めましたが、無視し続け結果を持っていけば揉めはしても渋々了承されました。
そこに至るまでにいろんなタイミングで実家を出ることに失敗していたので、就職は最後のチャンスだと思っていましたし何がなんでも成功させてやると決めていました。
子供に執着している親の抵抗はものすごいです。だからこそ、こちらも強引に進めなければいけませんでした。
絶対に家を出ると決めて強引にやらないと、きっと実家からはいつまでも出られません。
いろんな不安はきっとありますが、とにかく実家から出ることだけを考えて行動しましょう。
多少の抵抗なんて想定できると思います。だけど、実家を出ることに成功さえすれば今あなたが思い悩んでいる状況からは間違いなく解放されます。
とにかく外に出てみる
そんな簡単に実家から出られたら苦労しないよ!と思っているあなた。
私も同じ気持ちを持っていたので、とてもよく分かります。
なので、私が親から離れるために最初にやったことは、まず外に出る実績を作ることでした。
高校は自宅から片道2時間かかる学校へ通い、部活は運動部になると帰宅時間が遅くなるからと止められましたが、文化部へ入りあれこれと理由をつけていつも20時頃まで学校に残っていました。出来るだけ家に居る時間を減らすためです。
少しずつ家へ帰る時間を遅くし、土日に遊びに行くことも許されていなかったのでバイトをしました。
大学へ入っても基本的に変わらず、成人してからは深夜帯のバイトも出来るようになったので家には寝るために帰るくらいの生活が出来るようになりました。
何年もかけて少しずつ、それっぽい理由をつけて外へ出て行って親と顔を合わせない時間帯に帰るという実績を作ることだけに徹します。
あとはもっと活動範囲を広げるために最初は友人と旅行したり、慣れてきたら一人で遠出するようになり、昔では考えられなかったようなことでも「これが普通」だと親へ思い込ませるようにしていきました。
とにかく、家に帰ってきさえすれば親は満足なので、時々時間を合わせて姿を見せつつといった生活を送りました。
急に外へ飛び出すことはやっぱり出来ません。急に何かをすると親からの抵抗がとてつもなく大きいので怖いです。
何年もかけるぐらいの気持ちで少しずつ外へ出る実績を作ってみてください。
そして本当に旅行はおすすめです。親のことを考えずに済みますよ。
3、毒親から逃げるためにやってほしいこと
前項までは実際に親から距離を取るために私がやってきたことを書いてみました。
現在、私の状況は親と絶縁しています。
絶縁した後、本当に毒親から逃げるために自分は何をしておけば良かったのかなと沢山考えるはめになったので、毒親から解放されたいと本当に思っているあなたへぜひこれはやってほしいなと思っていることを書いてみます。
親のことばかり考えずに自分と向き合う
毒親から本当に解放されるためには、あなたが心から「親から逃げても良いんだ」と思えるようになる必要があります。
誰かと勝負しているわけではないので、嫌な親から逃げてもあなたは誰にも負けたりしません。
親と生活し、常に親のことを気遣って生きてきたあなたは、「自分が何をしたいのか」「自分はどうしたいか」といったことを考えたことが少ないと思います。
私の行動するための動機は常に親の存在がありました。
何をするにしても「親が言うから」「親が望んでいるから」という考えが根底にあります。
逆に、何かをしない理由は「親がダメって言うから」「親が悲しむから」といった具合です。
「親から逃げたい」という気持ちが、初めて感じた正直な自分の気持ちかもしれません。
親と距離を開けた後は、どんな形であれあなたにアドバイスをしてくれる人、あなたの選択を決めてくれる人は居なくなります。
受け身だった自分から脱却しなくてはいけません。
社会的に守ってくれる人が居なくなって、あんなに逃げたいと思っていたのに、私は実家にすがりたくなる時が何度もありました。
自分が何をしたいのか。自分はどうしたいのか。なぜそれをしたいと思うのか。
親の存在を突き放した後、自分の足で立ち物事を考えていけるように、自分自身と向き合う訓練をしてみてください。
「親子は仲良くあるべき」派の意見は聞き流す
私のこれまでの人生を振り返っても、一定数の「親子は仲良くあるべき」派は存在していました。
私は何も悪くないのになぜか私がひたすら親へ謝るはめになった出来事を作った人は血縁関係すらない人でした。
「親子なんだから絶対に分かり合える」という主張をする人は、どんな時も近くに居てあなたを説得してきます。
そういう人はあなたに同情や理解をしてくれません。
あなたの苦しんでいること、傷ついて悲しんでいることは可哀想だと言ってくれないのに、あなたが拒絶することで「親が可哀想だ」と言ってきます。
残念ながら、あなたがどれだけ説明し、納得してもらおうと思っても無駄です。
そもそも、そういう人は子供に不快感を与えたり傷つけたりする親が居ることを知りません。
知らないということは、その当事者がどんな気持ちで居るのかを完璧に想像することが出来ません。
人の悲しさ、辛さに寄り添うことが出来ない人なんだなとこちらが諦めるしかないのです。
それでも、絶対にあなたの辛さや苦しさを理解してくれる人は居ます。
今は近くに居なかったとしても、絶対にそういう人は出てきます。
ただの人間関係でも絶対に好きになれない人はいます。それと同じことです。
理解してもらうとか、納得してもらおうと思うと沢山のエネルギーを使うし、とても疲れてしまいます。
自己嫌悪したり、本当に自分がだめな奴なんだと落ち込むことすらあります。
人の意見に振り回されるのはやめましょう。理解してもらえないならそれで良いです。
私は本当にこれが出来なくて苦しんだし、今も苦しむ時があります。
わかってくれる人が分かってくれたらそれで良いと思えるようになってください。
お金があればなんでもできる
何をするにしても、やっぱりネックになるのはお金です。
親から逃げ出してそこがゴールではないので、生活していくためにはお金が必要です。
むしろお金がないと何もできません。
だから、お金を持っていることは大切です。
私は高校生の頃からバイトをしていました。
高校は授業料が無償だったので、教科書代や自分の携帯代、定期代なんかを自分のお金で出していました。
生活費として親へお金も渡していましたが、あとは外に出る機会もないので貯金していました。
大学へ入っても同じような感じです。
とにかく外へ出られる実績を積み重ね、学校へ行きながらバイトをしまくっていました。
バイトができれば家に居る時間も減るしお金も稼げるしで自分にとっては良いことづくしだと思います。
大学は自分で授業料も払っていたので、親に何か言われても「自分のお金で通っている」と思えば何を言われても気にしなくなりました。
そういう意味では、大きなお金がまとまって手に入る奨学金を利用してて良かったと思いましたし、使えるものはなんでも使うべきだと思います。
思うように行動が出来ない理由の大半はお金がないからです。
あなたが自分で考えたやりたい事のために、虎視眈々と準備すること。
親から逃げるため、絶縁するためにやってみることは、そんなに難しいことではありませんよ。
毒親から自立するということ
毒親から逃げる・絶縁することがゴールではないと書きました。
逃げた後も、絶縁した後もあなたは生きていかなければいけません。
本当の意味で毒親から解放されたいなら「毒親から自立する」を目指さなければいけないのだと、最近は特に思っています。
本記事で書いた後半部分は、自立するためにぜひやって欲しい訓練や心がけです。
私自身が悩み、考え、こうしなきゃいけないんだろうなと気づいたことです。
きっとすぐには出来ません。少しずつで大丈夫です。
毒親から自立して、自分が何をしたいのか・どうしたいのかを軸に物事を考え一緒に生きていきましょう。