初めての引っ越し!「転出届」と「転入届」について知ろう!
各市区町村では、誰がどの住所の場所に住んでいて、一体どんな人なのかという情報を管理しています。
なので、住んでいた場所から別の場所へ住居を変更する場合は「私は今ここに住んでいます」という情報を役所に届け出る必要があります。
これって自分でいざやってみようというタイミングにならないと出会わない話なので、初めて知った!というパターンも珍しくないです。
私も引っ越しをする直前まで知らなかったので、時間がない中本当に大変な思いをしました。
そんなに難しいことではないので、元気に「私!新しくこの土地で暮らし始めます!」くらいの気持ちで役所へ届け出ましょう。
ちなみに、「元々住んでいた市区町村へ異動する場合」と「元々住んでいた市区町村とは異なる場所へ異動する場合」では必要な手続きが異なる点にご注意くださいね。
とはいえ、毒親から逃げる時は親が簡単に来られない遠方へ思い切って逃げましょう!という考えを私は持っています。
だから、本記事で紹介するのは「元々住んでいた市区町村とは異なる場所へ異動する場合」を紹介していますのでご注意ください。
また、代理人による申請も可能ですが、これも割愛します。
基本的に自分一人で行うということを前提として考えているので、初めてやることに挑戦するのは体力を持って行かれますがどんどんやっていきましょう!
目次
転出届(てんしゅつとどけ)に必要なこと
まず最初に対応するのが「転出届」。
元々住んでいる市区町村の自治体で行う手続きのために提出する書類です。
これを提出することにより「私は引っ越しをしますので、新しい住所へ住民票を移します」という意思表示をする意味を持っています。
以下で深掘りしていきますね。
提出方法
・窓口へ直接行く
・書類を郵送する
の二通り。
転出届だけは郵送で対応してもらうことが可能です。
ただ、該当の地方自治体によって受付体制が異なるかと思いますので、必ずHPを確認するか電話での問い合わせをするようにしてくださいね。
毒親から逃げるという一世一代のイベントに向かっているので、あなたの心はこれまでにないくらい疲弊しているのは間違いありません。
それに加えて短期間で決着をつけなければいけない時もあるでしょう。
なんとか時間を作って行ったのに、足りないものがあってまた窓口に行かなければいけなくなった…。
郵送したのに不備があってまた郵送することになった…。
なんてことになってしまったらますます心が疲弊して焦ってしまうことにも繋がると思います。
大丈夫、ちゃんと確認して一つ一つやっていけば何も怖いことなんてありませんからね!!
また、当然のことですが郵送のデメリットは役所からも「郵送で書類が届くこと」です。
もし何かのタイミングで親に郵便物を見られてしまった時は色々と大変なことになりそうなので、引っ越しをする前に秘密裏に事を動かしているという場合は絶対に窓口へ行くようにしてください。
こういう時に限ってどこからか見つけてくるのが親の不思議なところ………。
私はこれでかなり痛い目を見た経験もあるので、出来るだけ親の目に触れる機会を減らすことに神経を使いまくっていました………。
ただ、次の項目で触れますが、手続きは引っ越しをした後にもすることが可能です。
タイミング次第では新しい住所宛に返送してもらえるので、あなたの状況次第で郵送も検討してみてください。
提出期限
引っ越しをする前〜引っ越し後14日以内まで。
転出届の手続きが終わらないと次の転入届の手続きが出来ないので、出来るだけ早めに対応しましょう。
さすがに半年以上前だと役所側も処理はしてくれないと思いますが、引っ越し日の1ヶ月前くらいから動けるようにしておくと良いと思います。
何事も早め早めにやっつけていきましょうね。
前項でも触れましたが、提出期限の締め切りは「引っ越し後14日以内まで」です。
これは引っ越しを行った後の人のための救済措置のようなもので、自分で指定することによって引っ越し後の新住所へ返送してもらうことが可能なんです。
毒親が居る家ではとても気軽に外出なんて出来ない…という場合は、引っ越した後に対応するのが良いでしょう。
郵送の場合は役所に到着してから処理をして3日〜1週間程度で手元に届くとイメージしてください。
その際の注意点としては、自分が送って役所へ到着するまでにも長くて3〜4日ほど掛かることを念頭に置いてくださいね。
なので、自分→役所で3日、役所→自分で3日〜1週間程度と考えると転出届の締め切りにはかなりギリギリになる場合も出てくるかと思います。
早めに……早めにやろう…………でも無理はしないでね……………。
あまりにも対応が遅いと怒られますが、相応の理由があればちゃんと分かってもらえますので安心してください。
必要書類
これは一番大事なところ!!
記載はしますが、必ず該当の市区町村のHPかお問い合わせをしたりと確認を取るようにしてくださいね。
・本人確認書類(運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど)
・印鑑、加入している場合は国民健康保険証
・印鑑登録証(登録している場合)
・マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(持っていれば)
・マイナンバーに関する通知カード(マイナンバーカードを持っていれば不要)
(・年金手帳)
見落としがちなのが「マイナンバーカード」と「マイナンバーに関する通知カード」です。
どちらかを必ずお持ちだとは思いますが、どちらにも住所に関する情報が紐付けされています。
私は「通知カード」の存在をすっかり忘れていて、2回役所へ行くことになったのでどうかお忘れなく…!!
そもそも通知カードってなんだっけ??って思ってる人も居るでしょうし、この際なので掘り起こしてマイナンバーカードを発行しておきましょう。
顔写真がついたマイナンバーカードは立派な身分証明書になります。
運転免許証やパスポートを持っていない人にとっては強い味方になるので、案外大事なアイテムですよ!
年金手帳については書いてないところが多いですが、マイナンバーカードをお持ちの方は一緒に持って行ってください。
マイナンバーカードと基礎年金番号は紐付けがされているので、何かの際に求められたらすぐ出せるようにしておくと良いです。
年金手帳に関する情報は以下も合わせて確認してみてくださいね。
▼ 日本年金機構 「年金に加入している方が引越したときの手続き」
提出を郵送で行う場合の注意ポイント
提出を郵送で行う場合は、上記の必要書類で記載した内容とは異なるので注意してくださいね。
改めて必要な書類を挙げていきますが、これに関しても該当の市区町村のHPを確認したり、お問い合わせするなどしてみてください。
・転出証明書請求書
・本人確認書類の写し
・返信用封筒
「転出証明書請求書」という名前は今私が住んでいる場所の役所が使っている言葉なので、もしかしたら他の地方公共団体では異なるかもしれません。
とはいえ記載する内容は変わらないかと思いますので、参考までに記載する項目の内容まで挙げておきますね。
・(転出証明書請求書の)請求年月日
・(自分の)新しい住所、氏名、生年月日、電話番号
・異動年月日(引っ越しをした日付)
・(自分の)新しい住所
・新しい住所での世帯主名(一人暮らしを前提にしているのであなたのお名前でOKです)
・旧住所(元々住んでいた家の住所)
・旧住所での世帯主(住民票で確認が可能)
・異動した人全員の氏名(一人暮らしであれば自分のみ)
・異動した人全員の生年月日と続柄(自分の生年月日と続柄は「本人」でOKです)
初めてだとわかりづらいこともあるかと思うので、()の中身は補足を付け加えておきました。
「世帯主」とか「続柄」とか初めて見るとなんのこと……??と思いますが、これから先何度だって見る言葉なので見慣れてくると思いますよ。
上記で挙げた項目を便せんなどに記入するか、該当の地方自治体によってはフォーマットをダウンロード出来るように用意してくれているところもあります。
ダウンロードは便利ですが、印刷にお金が掛かったり、そのための方法を調べたりする手間が増えるようならサクッと手書きしちゃいましょう。
また、本人確認書類の写しは以下のようなものが該当します。
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード
・パスポート
・運転免許証
・健康保険証
・年金手帳 など
お手持ちのものを近くのコンビニなどでコピーをとり、用意してくださいね。
返信用封筒については、必要分の切ってを用意し、自分で「(郵送先の)新住所」を記載したものを同封します。
返送時には紙が入って送られてくるだけなので重くはないはず………。
82円切手で良いかな………。
速達で欲しい!という場合は速達分の料金を郵便局で聞いてから切ってを準備すると良いですね。
こうしてやってみるとめんどくさい〜〜!!と思うかもしれないけど、わざわざ窓口へ交通費掛けて行くのもそれなりに面倒だと思うので!!
自分の状況に合わせてお得な方法を選んでいきましょうね。
お金と時間は大事ですよ!!
転出証明書をゲットしよう
ここまでやってきたのは、この「転出証明書」をゲットするためです!!
実際にもらうとペラッペラの紙切れなんですけど、これがないと「転入届」の手続きが出来ないんだ……。
私は役所へ行った時にこれがなくて困っている人を何人も見たことがある……。
転出証明書を持っていないと役所の人は申し訳なさそうな顔をしながらも、問答無用で門前払いを決めてくるので必ずゲットしてから転入届の手続きをしましょうね。
お!ここまできた!!
あなたの一人暮らしチャレンジは順調に進んでいます!!
折り返し地点なのでもう少し頑張りましょうね!
転入届(てんにゅうとどけ)に必要なこと
それではいよいよ新しい土地へ住むにあたっての第一歩です!
引っ越しをしたら最初にやることとでも覚えてみてください。
早速、必要なことを確認していきましょう。
提出方法
転入届は窓口のみでしか提出出来ませんのでご注意を!
これはなんでだろう〜〜と思うけど、色々その街で住むにあたってのお知らせとかされるからなのかな。
残念ながら郵送では出来ないので、必ず窓口へ行ってください。
時期に関係なく混雑は常にあるので、丸1日潰れる覚悟で行きましょう;;
朝早くから行くのが無難です…!
提出期限
引っ越してきた当日〜14日以内。
転入届は当日から2週間以内なので、結構シビア。
出来るだけ引っ越してきた当日から3日以内くらいにさっさと終わらせてしまいたいもの。
平日しか窓口はやっていないという地方自治体も多いと思いますので、スケジュールを組んで必要なことはなるべく1日でやっつけてしまいたいですね。
必要書類
これも該当の自治体のHPを確認したり、お問い合わせしてみて下さいね!
・転出証明書(転出届の提出でゲットした書類)
・マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード、(マイナンバーに関する)通知カード
・印鑑
(・年金手帳)
マイナンバーカードや通知カードには自分の住所が登録されているので、引っ越しの際は住所変更をする必要があります。
なので、転入届の提出をする際には必ず持って行ってくださいね。
住所変更は役所の方がしてくれるのですが、随分とアナログな感じで変更先の住所がその場で印字されて戻ってきます。
免許証の住所変更と同じパターンなので、最初に見たときはちょっと笑いました。
マイナンバーカードに埋め込まれてるチップで管理してるのに、見た目ではそんな感じになっちゃうんだ〜みたいに。
マイナンバーカードは本人確認書類になるので、顔写真と住所を誰にでも確認出来るようにするためには仕方ないんだろうとは思います。
印鑑は必要に応じて一緒に「印鑑登録」の手続きを済ませてしまいましょう。
役所へ行けば申請書が置かれているので、必要事項を記入して提出すればOKです。
それから、ここでも年金手帳を書いておきました!
マイナンバーカードをお持ちであれば住所情報が紐付けされているので、役所で提出が求められるかもしれません。
念のために持っていくと、突然提出を求められても安心ですよ。
やったーー!!これで「転出届」「転入届」の提出は無事に終わりです!!
やりきりましたね!!
まだこれが第一歩ではありますが、あなたにとっては大きな大きな一歩であることは間違いありません。
なんでもやってみればちゃんと出来るので、あなたはあなたなりに一つずつ向き合っていけば大丈夫ですよ。
晴れて新天地での正式な住民になれたところで、やりきった気持ちと物凄い疲れに襲われると思います笑
お家でゆっくり休みましょう。
初めてやることはなんでも不安だし、分からないことだらけ!
当たり前のことなんですけど、いざ何かをやってみようと思った時にいかに自分が何も知らないのかを知って絶望したりめちゃくちゃ苦しくなったりします。
そして、そんな小さな一つ一つのことが積み重なって「やっぱり自分には無理なんだ…」みたいな気持ちになることもあります。
でも、初めてやることは誰だって知らないことがたくさんあります。
あなたが今このタイミングで知ったことを一生知らないまま過ごす人だっている中で、あなたは新しいことと出会い、立ち向かっています。
その事実を見て落ち込むのではなく「私頑張ってる!」とポジティブに捉えてあげて欲しいなと思います。
今まで知らなかったことを自分から出来るようになって、一つ一つ乗り越えていくと「私でもちゃんと自立出来るんだな」とぼんやりでも思うことが出来るようになるとも思うんです。
それってあなたにとっては貴重な成功体験なんですよね。
これまで毒親と一緒に過ごしてきた時間の中で「何も出来ないくせに」とか「誰のおかげでここまで生きてきたと思ってるんだ」とかそんな言葉を掛け続けられたのだとしたら。
今、あなたがこうして自分の生活のためにいろんなことに向き合い、新しいことを知って乗り越えてるこの事実こそ毒親に言われてきたことの否定に繋がっていきます。
あなたを生かすのは親ではなく、あなた自身です。
自分のために、どんどん自分を成長させていきましょう!
そしてこの成功体験を積み重ねて、あなたが自分に対する自信をどんどん持っていけたら嬉しいです。