毒親と決別する方法 | 実際に行った私の行動と親の反応

こんにちは、ときさめです。

私は結婚を機に親と絶縁しました。
そこに至るまでには少しずつ、時間をかけて段階を踏んでいます。

どんなに嫌いでも、どんなに馬が合わなくても、それでも親と絶縁って勇気がいることですよね。
親と絶縁なんて選択肢を真剣に考えてしまうほどあなたが追い詰められていることを、理解してくれない人は周りに沢山いると思います。

でもこの記事を読んで、私みたいな人も居るんだなと思って欲しいです。
私が実際に行った親との絶縁方法を書き出しつつ、「毒親」との決別・絶縁に踏ん切りがつかず悩んでいるあなたの勇気に繋がれば嬉しいです。

目次

  1. そもそも、親と絶縁ってどういう状態?
  2. 実際に行ってみた行動
  3. ・実際にやったことその1「物理的に離れる」
    ・実際にやったことその2「連絡をしない」
    ・実際にやったことその3「きっぱりと決別を告げる」

  4. 現状は毒親と絶縁した「つもり」

1、そもそも、「親と絶縁」ってどういう状態?

まず、とても大事なことなので先に書きますが、親子関係を解消できるような手続きなどはありません。
戸籍上で親との関係を切るということは出来ません。
これ以上ないくらい、残念なお知らせだと思います。

公的な手続きなどがないので「親と絶縁」という状態はとても曖昧だし、無事に思い描く状態に持ち込めたとしてもあなたの親が戸籍上では親子関係を継続します。
両親が離婚して再婚したとしても、戸籍上では親の名前が変わらないのと同じです。

親が子供と縁を切る、いわゆる「勘当」に近い状態となれる手続きは存在していますが、子から親と縁を切るには相続権だとかの関係で完全に切ることが出来ないのです。

「親と絶縁」はとても曖昧だと書きましたが、あなたが思い描く絶縁状態がきっとあると思います。
親子である前に人間同士なので、馬が合う合わないは絶対にあります。

親子なのに縁を切りたいなんて馬鹿を言うな、唯一の親子じゃない、とか色々言う人は居ますがどうしても一緒に居られないし好きになれない人って居ますよね。
それが親だっただけです。

ただ単に馬が合わないだけじゃなくて、親から心も体も傷つけられているかもしれません。
自分を守るためにどうしても選ばなきゃいけないたった一つの選択肢が「毒親と絶縁」という状態だと私は思っています。

2、実際に行ってみた行動

私の場合、とにかく親が過干渉でした。色々制限をかけられたり、ストレスだったのは自分に関わる友人や学校の先生などの周りについてあれこれ言われることです。
別に素行が悪いわけでもなかったので、そんな友達と関わるのは止めなさいみたいなことを言われてもあまり理解が出来ませんでした。遊んじゃいけない理由が分からなかったです。

あとは機嫌が悪いと手をあげられることと、高校生の頃から金銭を要求されること。
一人っ子で両親は朝から晩まで働いていたし、アルバイト代も家計に入れていたのにそれ以上の金銭を要求される意味が分かりませんでした。生活費が足りないって言われていたと思います。とにかく解せない。

ようは、親に対する信頼感が全くありませんでした。
手をあげられるくらいならあまり気にしませんでしたが、親とお金のことで揉めたことがだいぶ大きかったです。
家の光熱費の支払いを私がやることもありましたし、学校からお金払われてないよって呼び出しされるのが子供ながらに健全じゃないなと思うと、心の底から親のことが嫌になるには十分な理由だったのでとにかく親から離れなきゃと思いました。

実際にやったことその1「物理的に離れる」

最初にやったことは、物理的に親から離れることでした。
学生のうちは絶対に無理だったので、就職のタイミングで実家を出ることにしました。

県内はもちろん、近隣の県外では実家から通えと言われることが目に見えていたので地元から車で6時間以上かかる関東圏で就職活動をしました。
内定が出てからは誰にも相談せずに一人で関東の家を内覧しに行き、保証人が不要の保険に入ってその日のうちに契約を済ませてきました。

毎年2月、3月頃は上京する学生や新入社員が多いため、たまたまお世話になった不動産の方も電話やメールでやり取りしてくれましたし、特に困るようなこともなく粛々と準備を進めました。

もちろん、親へ話した時は揉めに揉めましたが、もう内定ももらっていたし家も決めたし内金も入れているので止めても無駄ということを伝えると渋々でしたがあっさり家から出してくれました。
これで晴れて私は実家の親から物理的な距離を取ることに成功したわけです。

実際にやったことその2「連絡をしない」

かなり思い切ったことしたなあ、と思っていましたが物理的に距離を取ったところで、親との関係は終わりませんでした。
物理的に距離が開いたことで、今までにないくらいの勢いで連絡が来るようになってしまいました。
もうげっそり。
週1ならマシな方で、親が情緒不安定になると毎日連絡がきました。

最初の方こそものすごいうんざりでしたが、正直連絡攻撃の対処なんて実家を出る時の苦労に比べたらなんてことないですよ。
と、自分に言い聞かせながらひたすらスマホを放置しました。

とはいえ、LINEのメッセージを既読スルーなんてしようものなら1時間おきに電話がかかってくるので、ひたすら放置です。
最初は3日ほど放置。1週間放置。10日放置、と伸ばしました。
理由は「仕事が忙しい」「仕事で疲れて体調を崩していた」です。これをひたすら繰り返します。

監視カメラがついているわけでもないので、心底疲れた声を出しながら時々電話で喋り早々に終話すれば相手には分かりません。
正直電話対応するのも嫌でしたが、こうやって徐々に感覚をあけて対応することで連絡自体を減らしていきました。

過干渉な親は物理的に距離が開いたことで子供の気を引こうとします。大丈夫?心配してるよ。とやたら優しい言葉をかけてきます。
たったこれだけのことが、ものすごい罪悪感を与えてきます。高等な精神攻撃だとでも思ってください。

そうした罪悪感を抱くことを、連絡をとらないことで回避しましょう。そうじゃないと、あなたは親から解放されません。
適度に感覚をあけながら無視!これが大事ですよ!

実際にやったことその3「きっぱりと決別を告げる」

実家を出て数年が経ち、連絡の頻度も月1であるかどうかくらいに落ち着きました。
このまま順調にフェードアウトしていきたいな…でも決定打がないな、と密かに思っていたそんな時に結婚することになり、順調に実績を作ってきた物理的な距離も精神的な距離も一気に0に。

本格的に自分たちの手元から私が居なくなると思ったようで、それはそれは揉めました。
当時彼氏だった夫と一緒にわざわざ時間を作って結婚の報告へ行きましたが、その日のうちに「1度くらい結婚するのは正解だけど、さっさと離婚して帰って来なさいよ」と言われたのでなんていうか、頭痛がすごかったです。

結納のことも結婚式のことも案の定お金のことで揉めた結果、私の体調が保ちませんでした。
夫と話し合い、これ以上親と馬鹿正直に向き合うのは止めようという結論に至り、きっぱりと関係を継続することが出来ないと言いに行きました。

多少の怒鳴り合いはしましたが、何かあっても対処出来るように夫とボイスレコーダーをONにした状態で話し合いへ臨み、「しばらく放っておいて欲しいこと」「信頼関係は微塵もないので関わらないこと」「結婚式はするけど来ないで欲しいこと」「夫と夫の親族には勝手に連絡しないで欲しいこと」といったことをお願いする形で話しました。

今までどんな風に親のことを思っていたかも合わせて吐き出してみたらとてもショックを受けていたようで、想定していた最悪のパターンを回避し元気に帰宅することが出来ました。

3、現状は毒親と絶縁した「つもり」

これまでに書いてきたことはここ4年くらいの出来事です。
きっぱりと決別を告げてからはようやく半年以上1年未満くらいの時間が経ちましたが、結果を性格に書くとしたら現状は私が「親と絶縁したつもりとするのが合っているように思います。

理由は、決別を告げた日から3ヶ月も経たないタイミングで親がしれっと連絡してきたからです。
元気ですか?お仕事の忙しさはどうですか?みたいな感じで。

せめて半年くらいは空白の期間が出来るだろうと予想していたので、予想外のスピードに笑ってしまいました。
笑うしかないですよね。かなりきつい言葉を選んで「こちらから連絡するまでは関わらないで欲しい」とお願いしたのにこの調子ですよ。

親に呆れたり嫌悪したりする自分がバカバカしくなりました。
真剣に悩んで不安になったり泣いたりするのがアホくさいですよ。

自分の中では一世一代の告白をしたのに、親は好き勝手していました。
私に連絡するだけでなく、夫の実家に連絡したり地元の名産品を送ったりしてるんです。
そんな現状なので、私の中でだけ「親とは絶縁したつもり」と書いています。

がっかりしてるかもしれないあなたへ伝えたいこと

何年もかけて物理的な距離をあけたし連絡を取る頻度も減らして、決別までしたのにこんな結果なの?とがっかりしていますか?
そもそも公的な手続きがない時点で、子供から「親と絶縁すること」はどうしたって曖昧になってしまうことは前述した通りです。

でも、この現状ですが私が思い描いた絶縁状態は達成できています。
親の目も手も届かないところで生活し、連絡が来ても正々堂々と無視出来るようになりました。

常に親の顔色を伺い、親の喜ぶような選択を第一に考えて生きることから解放されました。
頭のどこかにあった親の存在を押しやって、「自分がどうしたいのか」を考えて毎日を過ごしています。

「親と絶縁すること」は、子供が親から精神的に独立することだと思っています。
親から連絡をくることを完全にシャットアウト出来なくても、親を気にしてばかりいる時間から解放されたことで私自身は「親と決別できた」と考えています。

毒親に悩むあなたが、真剣に悩む時間がとてももったいないと思います。
だって、私の親みたいに毒親って本当に勝手ですし行動の何もかもが理解できないですよ。

理解できないから、自分が悪いのでは…?と思ってしまう気持ちも分かります。私もそうでした。
でも、分からないなら距離をあけましょう。分からない人、理解できない人、そんな人とずっと一緒に居たって和解はできません。

あなたが親について頭を悩ませる時間を、自分のことを考える時間にしちゃいましょう。
親のことを考えているうちは「親との決別」は出来ません。そろそろ、親離れしましょう。

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ときさめ

ときさめと申します。 現在は20代後半です。結婚や仕事、親など色々悩んだり考えたりしたことがあったので、自分の経験や発見をまとめた記事を読んでくれた方が少しだけ元気になれたたら良いなと思いながらブログをやっています。 食べ物やギフト、結婚式のアイディアなどもまとめています。何か参考になれば嬉しいです!

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