「毒親ではないけど…」は本当?自分に嘘ついてない?

「毒親じゃないけど、親と仲が悪い」とか「毒親じゃないけど、親が好きになれない」とか。
そんな風に思うことって案外誰にでもあると思います。

この記事を読んでいるあなたは、タイトルで惹かれて来てくれたのでしょうか。
「うちの親、毒親じゃないけど…」が口癖になってたりします??

あなたの親、本当に毒親じゃないの??
本当に??

本当に??と人に聞かれてウッ……と思うなら、あなたは自分の気持ちに正直になれていないのかもしれません。
「自分の気持ちに正直になる」ってことを普段どのくらい出来ていますか?
と聞かれたら、ちょっと悩みませんか?

そんなあなたにこそ開き直りでも良いから、自分の気持ちに素直になって欲しいです。

目次

  1. そもそも「毒親」という言葉は普通に生きてたら出会わない言葉
  2. 自分の気持ちを自分で誤魔化すのは「言い聞かせ」という行動
  3. 「毒親じゃないけど…」の「けど」は正直なあなたの気持ち

1、そもそも「毒親」という言葉は普通に生きてたら出会わない言葉

自分に正直に生きてますか???の前に、少しだけ前置きをしましょう。
そもそも、「毒親」なんて言葉は普通に生きてたら出会わない言葉だと思うんですよ。

言葉って自分から知ろうとしない限り、新しいページを増やせないものなんです。
なので、この記事に惹かれてここまで読んでくださっているあなたは、少なくとも「毒親」という言葉に興味があったから知っているわけですね。

でも、テレビやネットで見掛けるような「The毒親」の極端すぎる例にドン引きしながら「私はここまでじゃないなあ…」なんて思っていたりしませんか?
何事もそうなんですけど、下を見ても上を見てもキリないんですよ。

今の自分が社会的に見てどんな立ち位置かなんて、正しく理解してる人はそう多くないと思います。
そんなあなたから見る「下」も「上」もどっちを見たって底も天井も見えない。

下には自分が経験したことがないようなとても信じられない世界がある。
でも「あの人より自分はマシだから違う」っていう考え方をネガティブに使ってはいけません。

だって、人は関係ない。
あなたが今どう思ってるかが大事です。

むしろ、それしか考えちゃだめ。
だってあなたはあなただから。

言葉の意味なんて人それぞれに育まれるものだとも思っているので、あなたが思う「毒親像」があっても良いのです。
「良い親」がどんなものかだって、人それぞれに理想のようなものがあるじゃないですか。
「悪い親」がどんなものかだってそれと同じ。

人には人の、あなたにはあなたの、理想があるし嫌悪だってある。
「毒親」という言葉に何かしらの興味関心があってその言葉と巡り合ったのでしょうから、まずは自分にとっての「毒親」ってなんだろう?を考えてみてください。

「毒親」という言葉で考えるのが難しいようなら、あなたが親になった時、自分は親のようになりたいと思うかな?と考えてみるのも良いですよ。
実際に親になるかどうかは別として、自分にとっての理想像は実親なんだろうか?と一度立ち止まって考えてみると案外簡単に答えは出るんじゃないかな。

あんな風になりたいと思うのか、絶対になりたくないと思うのか。
そして、どうしてなりたいのか、どうしてなりたくないのか。
そうやって一つの質問にYesかNoで答えて、どうしてそう思うのか理由を考えてみましょう。

「毒親」という言葉に関心を持つ自分の心を理解してあげることから始めないと、きっといつまでも息苦しい気持ちやモヤモヤからは解放されないと思います。
他の人の事例を見るのももちろん大事だけど、まずはあなたのことに目を向けてあげましょう!

2、自分の気持ちを自分で誤魔化すのは「言い聞かせ」という行動

「〜けど…」という言葉をよく使う友人が居ます。
例えば、職場の上司に対して。
「あの人だって忙しいしやりたくてやってる訳じゃないと思うんだけど…」とか言う。
例えば、彼氏に対して。
「優しい所もあるし悪い人じゃないんだけど…」とか言う。

もうそれが常套句になっているので、会えば毎回お酒を飲みながら「で?本当はどう思ってるの?」と何回だって聞く。
すると、最後は泣きながら「私だって忙しいんだから、忙しいは理由にならない。つまり上司はクソ」だとか言う。
で?彼氏のこと本当はどう思ってるの?に対しては「優しいだけじゃやっていけない。私だって我慢してるのにあんな言い方酷い。つまり彼氏はクソ。早く別れたい」だとか言う。

そうなると私もほっとして、そうだよね上司はクソって言えるし、早くそんな男と別れろと言うことが出来る。
「〜けど…」と言う人はこの友人だけに限らなくて、そんなことを言う人が居ればもれなく全員に「本当はどう思ってるんだ???」とニコニコ考えてしまう。

別にこれが悪いことだとは思わない。
(毎度毎度これだとまた始まった〜〜;;とは思うけど!)

「あの人の行動は酷いけど、あの人だって頑張っている(だから仕方ない)」と考えてしまうのは、あなたの優しさなんだと思う。
それと同時に、あなたなりの諦め方でもあると思う。

「(私は嫌だけど)こういう理由があるから仕方ない」と自分へ納得させるための理由を作ってあげているんじゃないかな。
あなたの優しさで、あなたが嫌な人、ムカつく人は守られている。

でもそんなあなたの善意なんて相手は当然知らないから、また平気であなたを傷つけてくる。
見返りがない努力を続ける必要はないなんて言わないけど、あなたが傷ついてるのにその人を守ってあげることは本当にやらなきゃいけないのかな?

そうしないと自分の心を守れないというのも分かる。
自分の気持ち一つで上司は変わらないし、彼氏だって翌日から突然スパダリになったりしない。

だから、我慢することも大事。
というか、人間関係は8割の我慢で成り立つものだと思う。
難しいし悲しいね。

でもさ、自分の気持ちに「〜けど、〜だから仕方ない」って言い続けるのめちゃくちゃ苦しくない??
そう思うことで頑張ろうとか、しょうがないな〜〜私がやったるぞ!とか思えるのならそれで良いと思う。

そうじゃないとしたら、それはただの「誤魔化し」で「言い聞かせ」なんじゃないかな。
自分に対して嘘をつくということは、あなたが自分の気持ちを殺しているのと同じことだよ。
自分で自分を殺してるんだから、そりゃあ苦しいししんどいのも当たり前。

あなたが苦しんでる理由は、あなた自身にあるんじゃないかな。
無意識のうちに自分を誤魔化したり、自分に言い聞かせてたりしませんか??

それって本当に必要??あなたが我慢してどうにかなるの??
どうもならないなら、我慢する必要ないよ。
私の親は毒!だからクソ!って思うことは開き直りだったとしても、それだけで気持ちがスッとするかもしれない。

私なんかはこのパターンだった。
そもそも「毒親」なんて言葉を知らなかったし、絶対に親みたいな人間になりたくないと思いながらも、私が寂しい親に寄り添ってあげなきゃって言い聞かせてました。

だからもう知らん!あいつらは毒親だ!って思った途端に、めちゃくちゃ心が軽くなったんだよね。
もしもあなたがこんな気持ちでモヤモヤして鬱々してるなら、開き直りでも良いから口にしてみると良いよ。
もちろん、最初は誰にも聞かれないところでやる方がドキドキせずに済みます笑

「毒親じゃないけど…」の「けど」は正直なあなたの気持ち

日常生活を思い浮かべてみた時、自分の中だけにある「やりたい」とか「やりたくない」とか、好きとか嫌いとか、そういう気持ちだけで判断出来ることって少ないと思います。
だから、無意識のうちに「我慢すること」を身につけてしまう。

自分の好き嫌いで行動して良いのは子供だけ。
大人になったら我慢するのが当たり前だし、むしろ我慢することが大人の代名詞。
みたいな現代社会本当に嫌だな〜〜〜〜〜。

大人だって嫌なことは嫌って言って良いじゃん。
嘘つくのやめようよ。

そうしないといけないからやるだけであって、誰だって働きたくないし、朝昼晩のご飯作るの面倒くさいし、文句言われずに1日中寝てたいじゃん。
そういう欲求は誰にでもあるよ。

じゃあなんで「働きたくない」は言っても良いのに「親が嫌い」「親が面倒くさい」は言っちゃダメなの??
嫌なものは嫌。面倒くさいし、関わりたくない。
人がどう思ってようが関係ない。私が嫌だから嫌なんだよ。

それで良いじゃん。
尊敬出来ないクソ上司や、自分のワガママばっかり通してお世話しなきゃいけないクソ彼氏。
上司や彼氏だって理想の塊!みたいな人と出会えたらラッキー!くらいなのに、なんで親が全員完璧みたいな空気出来上がってんの??

自分の親なら絶対正しいの??相手は自分と同じ人間なのに??親が絶対偉いの??
そうじゃないでしょ。

どんな方法であれ、自分を育ててくれた親はすごい。
でもそれって自分が思うことであって親が「育ててやったんだぞ」って言うのは違うと思う。
だって親は子供を作った時点で子供を育てる義務が発生するんだもん。
偉くないよ。当然の義務を果たしただけ。
たちの悪い褒めて褒めて攻撃をしてる大人ほど見苦しいものはないと思う。

本当に好きな人のことを話すときに「〜けど…」なんて言ったりしない。
それはあなたの中にある不満や嫌悪が滲み出て言葉になったものだよ。

そう言ったり、考えたりしてしまうのはあなたの心が出しているサインだから見逃さないであげて欲しい。
そして「〜けど…」と言ってしまうあなたの心を殺さず、大事にして欲しいです。

自分の中だけでも良いから、自分に正直になって欲しい。
そして、開き直って社会に迷惑を掛けない程度に生きてると、絶対共感してくれる人が出てくる。

世の中って「類友」で溢れかえっているな〜とちょっと思う。
それは仲良くなる人はなんとなく自分と似たような経験をしていたり、同じような環境に居たりする人が多いなと大学生の頃に思うようなったから。
そして、社会人になって結婚した今もその気持ちは変わっていません。

本当に私の感覚なんですけど、「自分の気持ちを正直に言える」相手とはやっぱり細くても長く続くんですよね。
そんなの当たり前じゃんって思うかもしれませんけど。

自分に正直に生きていると、同じような経験をしたり境遇を持っていたりする人と出会う機会が増える。
自分に嘘をついて生きてると、不思議とこういう風にはいかないんだよね。

自分に嘘をついて生きても、自分が辛いだけ。
自分に正直に生きたって誰にも迷惑なんか掛けないし、自分が楽になれる。

「毒親じゃないけど…」って思うのやめよう??
他人のことじゃなくて、あなたがどう思ってるかで親との向き合い方を考えてみてください。

ときさめ

ときさめと申します。 現在は20代後半です。結婚や仕事、親など色々悩んだり考えたりしたことがあったので、自分の経験や発見をまとめた記事を読んでくれた方が少しだけ元気になれたたら良いなと思いながらブログをやっています。 食べ物やギフト、結婚式のアイディアなどもまとめています。何か参考になれば嬉しいです!

あわせて読みたい