文系&未経験なのにIT企業で働いた私だからこそ思う勉強しておくと絶対役に立つ資格
こんばんは、ときさめです。
突然ですが、文部科学省が発表した「2018年度学校基本調査」によると、大学・短大への進学率は57.9%だそうです。
引用: マイナビニュース「2018年度学校基本調査(速報値)の結果」
専門学校へ進学する人の数も合わせれば8割程度の方が高校卒業後も何かしらの学生さんであるようなので、想像通りだと感じました。
学生として過ごす時間の中で何度か将来の展望を考えるタイミングがありますがその時には最善だと思って選択したものの、変わらずに自分の中で最善であり続けるとは限らないなと私は思っています。
というのも、大学に進んで文系の分野を勉強してきたけれど、就職活動の時期にものすごく悩みませんか?
理系分野を学んでいる人と比べて、文系分野で学んできた自分が選べる選択肢ってものすごく少ないのでは…?と。
これはあくまでも私の経験なのですが、何も取り柄はないけど文系ってとにかくコミュニケーション能力だけは高いから就職するとしたら公務員・事務・営業・接客この中のどれかでしょ!と親も含めた周りから言い聞かされていました。
実際、理由があってバイト戦士と呼ばれるくらいにはバイトしまくっていましたし、接客業はやっていて楽しかったので好きでした。
そして、文系の中の文系である日本古典文学を大学で専攻していた私の就職先としてゴリ押しされていたのは教員か研究職です。
教員はまあ言いたいことが分かるけれど、研究職って何!?とお世話になっていた先生に質問しまくりました。
古典文学を研究するのは好きでしたが、未来ある子供たちに私みたいなポンコツが物を教えるなんておこがましいやら恐ろしいやらで却下。
研究職って院に進んで闇の道をひたすら歩いていくルートですよね??却下。
という感じに、選択肢がなさすぎて就職活動時期はかなりお先真っ暗でした。
そんな私はワンクッションあったものの、IT業界に飛び込み頑張って生きています。
突然方向転換したことも加えて未経験は大変ですけど、でもやっぱり楽しいなと思いました!
大変ながらも仕事をしているわけですが、ふと立ち止まると私みたいに自分のこれから先が不安になって今まで関わってこなかった選択肢に挑戦してみたいと思える人が居るのではと考えました。
そこで、文系だし未経験だけどIT業界に入ってみたい…でも自分に出来るだろうか…と卑屈になっているあなたの背中を押したくてこの記事を書いています。
自分が勉強したり取得して良かった資格なんかも書きますので、文系の世界で生きてきたけどこれからIT業界で頑張りたい!と思っている未経験者さんの参考になれば嬉しいです。
ネガティブ思考に陥った未経験者さんの背中を押したい記事なのでいろいろと前置きなどがありますが、手っ取り早くどんな資格をとれば良いのか知りたい方は未経験者さんが勉強するべき資格をさくっとご覧くださいね!
あなたはIT業界で何をしたいのか
今まで文系一本で生きてきたのに、突然畑違いのIT業界へ行きたい!なんて言い出したら多分周りの人がびっくりするとは思います。
それでも、あなたはIT業界へ入って就職したいわけですよね。
まず、どんなこともやって遅いということはありません。
就職活動をされている真っ只中のあなたも、周りのお友達も皆が社会人になるのは初めてです。
あなたがこれからする経験は、初めてのことばかりなのです。
IT業界のことはさておき、社会人未経験からのスタートです。
未経験の世界へ飛び込んでいくのですが、IT業界についてもそんなに知識がなかったというだけです。
本当にたったそれだけのことなので、「未経験」を怖がる必要はありません。
でも、あなたが不安に思う気持ちも分かります。
何も知らないよりは、知っていた方が楽チンだったり有利なことを知っているからです。
なら、勉強しましょう。これまでたくさんのことを学んできたように、社会人も勉強ばっかりですよ。
「IT業界で身につくスキル」ってなんだろう
恥ずかしい話なのですが、私は「技術を身に付けたい」という思いで突然IT業界へ飛び込んだものの、IT業界で何が出来るのか全くわかっていませんでした。
自分が具体的にどんな技術を身に付けたいのかまでは考えていなかったというか、IT業界に入ればなんでも出来るようになる!くらいに考えていたところがあると思います。
さて、IT業界で仕事をしていきたいと思う方のほとんどの志望動機は「技術を身に付けたい」だと思っているのですが、あなたはどんなスキルを身に付けたいと思っているのでしょうか。
私の場合、自分の意思ではなく結果的にインフラの中のネットワークエンジニアとなったわけですが、友人に仕事内容を説明するのがとても難しいです。
だいたい感想が「へえ〜そうなんだ、すごいね!」という感じ。ありがとうございます。
何が言いたいかというと、IT業界ってその大項目だけが一人歩きしているので中身を詳しく説明できる人はそんなに多くないと思っています。
紐解いていくのは簡単なことではありませんが、大項目の中には細かい分類があるはずなので中項目・小項目がわからないことにはあなたが何を身に付けたいのか?は突き止められないのではないでしょうか。
文学にも古典文学と近代文学があるように、もちろんIT業界にも分野があります。
自分でうまく説明ができないなと思っていたら私が言いたいことが書いてある記事を見つけたのでリンクします。
参考:ITインフラの全体像を理解しよう
すごく参考になる連載記事です。新人の頃に読みたかった…。
ちなみに、「今の」というと語弊があるかもしれませんが、IT業界はオールランダータイプを常に求めているのでどれも満遍なく知っていると現場で強いです。
業界に飛び込むきっかけとなる足がかりはもちろん大事にしてほしいですが、あらゆる技術の組み合わせで私たちがお世話になっているシステムは出来上がっているので、どれか1つだけではなくあらゆることに興味関心を抱けるとIT業界で楽しく働くことができると思いますよ。
「文系&未経験歓迎!」の会社はブラックなのか
IT業界というと、明らかなイメージとして「ブラック」という闇がつきまといますね。
そして、常にヘトヘトで早朝から出社し終電まで働くみたいな労働環境を想像してしまいます。
私もそう思っていたし、実際そういう現場に配属されて身を粉にして働いたこともありますが、それはIT業界だからそういう環境になるわけではありません。
これは、別な業界から転職した自分だからこそ思うことかもしれませんが、労働時間を裁量できるような立場にならなければどの職種を選んで働いても同じだと思っています。
ブラックの会社ってなんだろうという疑問については別な記事でじっくり考えたいと思っていますが、ようは「IT業界=ブラック」という概念は一旦捨てましょう!
では、「文系&未経験歓迎!」の謳い文句を求人広告に記載する会社はブラックなのでしょうか。
私の答えはブラックではないです。
ただ、IT企業の商品は技術を持った人間=社員なので、抱えている人間の数がその企業の売り上げに直結します。
だからこそ、人間を確保するためなら見境がないという印象を受けます。
しかし、見境がないことはブラックであることとイコールではつながりません。
「文系&未経験歓迎!」の謳い文句はむしろ有利な条件だと考える方が文系の分野を学んできたあなたにとっては優しい世界なのではないでしょうか。
未経験者さんが入るべき会社とは
端的に書けば、「文系&未経験歓迎!」の謳い文句を掲げる企業こそ、未経験者さんの大きな足がかりになると思います。
ただ、なんだか胡散臭いですよね?
あなたの勘は正しい!
いつだって言葉の意味は表裏一体であり、良い面も悪い面も含まれています。
何事にもメリットとデメリットはあります。
では、「文系&未経験歓迎!」と謳っている企業の中で入るべき会社と入ってはいけない会社の違いはなんでしょうか。
絶対に入ってはいけない会社は、小さな会社ほど多くなると思うのですが謳い文句を掲げているわりに「研修環境が整っていない」ところです。
所属するベテランの人たちが皆揃いも揃って独学だったり、現場で必死こいて勉強してきた経験しかないので「習うより慣れろ!」「技術は見て覚えるものだ!」という脳筋根性で成り立つ現場に配属される未経験者さんにとっては非常にハードモードな時間を過ごすことになります。
自社がそういった環境の場合、内勤業務に従事することになると頼れるものはあなたの食らいつける精神力だけということになるのですが、IT業界に入った新人さんたちが潰れていく多くの要因はこのせいだと思いますよ…屈強な精神を求められる…。
客先に行って、客先会社の社員さんやパートナーさんが親切であればまだ救済ルートもありますが、基本的に派遣や請負という業務形態に関わらず外からきたパートナー相手に手取り足取り指導してくれる管理者は稀であり「自社の新人育成は自社でやれ」というスタンスの大手企業が大半なので俗に言う客先ガチャに期待するのも難しいところです。
では本題の未経験者さんが入るべき会社は、「教育機関や研修を設けている」ところです。
ただし、研修があるというだけでオールオッケーではありませんので、ご注意を。
その企業独自で教育機関をもっていたり、研修制度を設けているは最低限の条件だと思ってください。
入社後すぐ現場へ配属せずまずは規定の資格を取得することを課している企業こそ、未経験者さんが入るべき会社だと思っています。
もちろん、独学で勉強することも必須です。できる人は何がなんでも達成します。
でも、私は勉強が嫌いな自分の根性を知っていたのであえて寮付きの教育機関を持っている企業へ入社しました。
絶対に資格を取得しないといけない環境はものすごくストレスが溜まりましたが、1ヶ月間ひたすら勉強することに徹したおかげで資格も取れたし最低限の知識を得ることができました。
そして、寮に入って朝から晩まで勉強した辛さが、どの現場に行っても「あの時に比べたら辛くないな」という脳筋根性を育ててくれましたし、多少のタフさを武器に炎上した現場に入っても楽しく働けた大きな理由だと思っています。
また、「文系&未経験歓迎!」の謳い文句を掲げる企業に未経験者さんが入ることのメリットは、文系の世界で生きてきて未経験の業界に思い切って飛び込んできたあなたと同じような仲間がたくさん居ることです。
もちろん人それぞれ境遇や考えは異なるでしょうが根底には似通った思いや悩みを持っていたりするので、自然と打ち解けやすく感じるでしょう。
共に頑張る仲間の存在は、やっぱり弱った人間の心に活力を与えてくれるものだと思います。
あなたに共感してくれる人は、きっと居ますよ。
未経験者さんが勉強するべき資格
さて、初めての世界に身を投じるのはやはり勇気が必要ですよね。
そして、ものすごく勇気が必要な理由はあなたがその世界に対して知っていることが少ないからです。
知っていることが増えれば、あなたが感じる怖さも後ろめたさはいつの間にかどこかへ行ってしまうでしょう。
私がそうだったように。
でも、初めての世界のいろはをあなたへ教えてくれる人はそう多くないはず。
だからこそ、少しでも情報が欲しくてあなたはこの記事を読んでいますね。
私が実際にIT業界へ飛び込んでがむしゃらに仕事をしましたが、未経験者だった自分に教えられるとしたら…という思いも込めてこの記事を書いているので、これから未経験でIT業界へ飛び込もうとしているあなたにこそ知ってほしい資格をまとめていきます。
基本資格
ITパスポート
平成30年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 (情報処理技術者試験)
炎上中の現場に配属されて、技術者としてはめちゃくちゃ優秀だけど管理者としては残念な直属の上司に教えてもらったという思い出を持つ「ITパスポート」!
こんなの基本だから簡単だしすぐ取れるでしょと笑顔で言っていた上司!!!受験する暇もないほど私は働いていました!!!あなたのせいです!!!
「ITパスポート」は基本と言われますけど、私はこんな基本のこともわからないくらい未経験者だったので、参考書を読むだけでも非常に勉強になりました。
メジャーな資格なのでたくさんの参考書が発売されていますが、おすすめは栢木(かやのき)先生が書くシリーズ。
イラストが多いので停止した頭の状態で読んでもゆるやかに情報を処理することができます。大変助かります。
ITの技術のことはもちろん、管理者に必要なマネジメントや企業のマーケティングのことなど満遍なく網羅されているので、社会人になる人は皆勉強した方が良いのでは?と密かに思っている資格です。
勉強したけど、考えないと忘れてしまうので定期的に読み直しています。
平成30年度 栢木先生のITパスポート教室準拠 書き込み式ドリル (情報処理技術者試験)
夏休みの宿題を思い出しますが、ドリルなんかも販売されているので自分の勉強方法にあまり自身がない方はぜひ参考にしてくださいね。
私はひたすら紙に書いて覚えるタイプなので、資格取得の際はコピー用紙を買って大きな事務用クリップで束ねてノート代わりにします。
学生時代はノート提出で平常点をもらっていましたけど、大人になって誰かにノートを見せたりすることもありませんし汚くておっけー!と思いながらボールペンで勉強しています。
コクヨ KB-39N コピー用紙 KB用紙(共用紙) FSC認証64g/m2 A4 500枚
無事に資格取得したら大喜びで呪文が書かれたコピー用紙は資源ゴミの日に処分すると、よくわからない達成感に包まれるのでとてもおすすめ。
インクが出なくなった使用済みボールペンをまとめて捨てるのも楽しいですよ!!!
ゼブラ ジェルボールペン サラサクリップ 0.5 黒 10本 替芯付き B-JJ15-BK10-RJF5OM
文房具大好きマンですが、SARASAの書き心地が最高によくて好きです。uni ジェットストリームも最高アンド最高なのでぜひ使ってほしいです。
人に貸すとこのペン書きやすいね!?とよく言われるのはジェットストリームです。ぜひお試しください。
ベンダ資格
CCNA
1週間で CCNAの基礎が学べる本 第2版 (徹底攻略)
「ベンダ資格」という分類のものですが、私が地獄の1ヶ月間寮生活で泣きながら勉強したのが「CCNA」です。
もれなくネットワークエンジニアとして進むことになった大きな理由がCCNAを取得したからなのですが、あくまでもベンダ資格なので配属先でCisco製品を扱っていないとせっかく覚えたコマンドはもちろん使えませんので悪しからず。
それでも、ネットワークの知識や仕組みはベンダ関係なく使えるものですし、大手企業へ行くと絶対に失敗が許されない大きな案件ほどCisco製品を使う傾向にあるので持っていても損はないです。
ただし、更新が必要な資格なのでどこかで割り切りが必要という悲しみの資格でもあります。
(スマホ問題集付)徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1 編[100-105J][200-125J]V3.0 対応
私は教育機関を設けている企業で学習したので教科書というものは利用していないのですが、「CCNP」の学習で利用した黒本はわかりやすかったなあ。。と思っています。
ただし分量が相当あるので読むのが辛い。最初から独学で勉強している人をとても尊敬します…。
Cisco試験対策 Cisco CCNA Routing and Switching/CCENT問題集 [100-105J ICND1][200-105J ICND2][200-125J CCNA] v3.0対応 (SKILL-UP TEXT Informatics&IDEA)
「CCNA」取得の際に利用したのは赤本です。黒本も白本もあるけど、赤本が推奨されていたことと分量がちょうど良かったこともあり、赤本3周してから受験したら合格できました。
資格取得はひたすら「見たことある問題を増やせ!」戦法で教えられたので、暗記です。暗記辛い体質なので泣きながら勉強しました。
CCNAは CCENTとCCNAの二部構成になっているので、CCENTを合格してからCCNA受験する方法がおすすめですよ。
LPIC
1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版 (徹底攻略)
サーバエンジニアの登竜門である「LPIC」です。
未経験者さんだと「CCNA」か「LPIC」どちらかの早期取得を必ず促されます。
LPICレベル1はひたすらコマンドを覚えるだけの苦行なので辛いという言葉以外に私は何も出てきません。つらい。
しかしながらシステムに関わるということはサーバを利用するということなのでコマンドを知らないと何もできない。つらい。
ネットワークを知らないと何もできないけどサーバを知らなくても何もできないので、基本だと思って苦行に耐えるしかない。つらい。
普通に仕事をしていけばLINUXのコマンドくらいなんとなくは叩けるようになりますが、勉強しておいて損はないはず。
私は定番の小豆本で勉強しました。
Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応
LPI-Japanが日本市場のニーズに応えたいと「LinuC」という独自資格を始動させましたが、今後はLPICではなくてLinuCの取得を促す企業が増えていくのでしょうか…。
これは正直よくわからないです。
世界と日本のニーズがどう異なっているのかがそもそも謎なので自分でも勉強してみたいと思います。
参考:新しいLinux技術者認定資格「LinuC」について
考え方に関する資格
ITILファンデーション
IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011 (EXAMPRESS)
未経験者さんが最初に配属される現場は大抵が「運用・保守」案件だと思います。
サービスの考え方について学べる資格「ITILファンデーション」も未経験者さん御用達の資格です。
定番資格なのでいろんな参考書が発売されていますが、ITILの参考書ってあんまり恵まれていない気がします。
黄色本を読めば一発合格!という人がたくさんいるのでそんなもんかーと思いながら、書店で他の参考書と読み比べましたがどれもいまいちな印象でした。
黄色本がマシだったのでとりあえず購入して読み、問題を解いて受験すればおっけーな資格。
でも黄色本読むだけで拒絶反応がすごかった…私の周りは毎日1、2時間読むだけの1週間を過ごして2週目に問題解いて1発合格している人ばかりだったのでちょっと理解が追いつかなかったです。
とはいえ、運用業務をする上での考え方はITILを基準としている業務が多いので勉強すると良いと思います。
プロジェクトの統制側に所属したり、管理者を目指すのであれば尚更システムを運用する人の気持ちや仕事の仕方を知っているべきだと思うので、いつの日かPMなんかをやりたいなと考えている人には特に勉強してほしい資格です。
参考書籍
自分が読んでよかったな、役立ったなと思う書籍もまとめておきますので参考にしてみてくださいね。
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版
言わずもがな、誰もが知っている参考書ですね。
TCP/IPはどんな時も考えさせられるので、これどうだったかなと思った時にぺらぺらできると心強い1冊です。
スラスラわかるネットワーク&TCP/IPのきほん 第2版
俗に言われるネットワークの絵本です。
CCNA勉強中に何度も助けてもらいました。
ネットワークって目に見えるものではないので、かわいいイラストがイメージを補完してくれます。
未経験者さんの取り掛かりにはもちろん、技術がよくわからない人へどうやって説明したら良いかとても参考になる1冊です。
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
少々値が張るので悩んでいましたが、Kindleのセールで半額だったのでやっと買えました。
構築案件に配属されていた時に読みたかったなーと思った本です。
IT業界に慣れてスキルアップを意識した時にぜひ読んでほしい1冊ですよ。
まとめ
ものすごいベテランの大先輩ほど「資格なんて1つも持ってないよ」と笑うので資格なんて持っていても仕方ないとか言われがちですが、未経験者であるほど資格を持っているメリットはあると思います。
IT企業は人間でお金を稼いでいるので一人でも多くの人財を抱えていると売り上げに繋がるのですが、残念ながら未経験者は配属先で嫌がられる傾向にあります。
「未経験者」という肩書きが、あなたの配属先を狭めてしまいます。
ですが、何かしらの資格を持っていたり勉強していたりすることを伝えると、相手の印象は変わります。
現場経験がない未経験者から、現場経験は少ないけど知識を持っている未経験者と改められるわけです。
たったそれだけのこと、と感じるかもしれませんが、配属先のお客様や先輩はいじわるで未経験者を拒んでいるわけではありません。
IT業界には「工数」という考え方があり、プロジェクトに使える時間やお金は思っているよりも厳しく管理されているのです。
未経験者を育てるのは時間がかかるという事実は誰でも知っていることなので、新人さんをプロジェクトで抱えるということは限りある時間で不要な負荷を担うことと同意義だとネガティブに考えてしまうのです。
新しい人材を育てたいとは思うけれど、その気持ちを実行することはお金と時間が許してくれないのです。
人間はできるだけ物事を有利に進めたいという気持ちが働きます。
ただの未経験者を抱えるより、少しでも関連する事柄を知っている未経験者の方が魅力的に見えますよね。
あなたが未経験者であることは絶対に変えられませんが、どんな未経験者であるかはあなた自身で自由に変えることができるのです。
未経験者さんであればあるほど、資格を持っているという肩書きのメリットが生きてきますよ。
そして、知識を増やすことであなたができる選択は増やせます。
何より、「ただの未経験者」であることの気後れは、あなた自身の努力が払拭できると知ってほしいです。
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